意味など無い物語達
新成 成之
乾杯
金の燭台が中央に鎮座するテーブル。そこに座るは、礼服を着た二人の男。彼等の手には使い古されたワイングラスが握られている。
「今宵は月夜だ」
グラスを軽く上げると、二人は口角を上げ、グラスの液体を体内に流し込む。
「美味だ」
「悪くない」
二人が囲むテーブルの下。そこにあるのは、真っ赤に染まった若い女だった物。
二人の男の口元には、鋭い犬歯が隠れている。
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