君の瞳から流れる美しい花は

花宮朔久

第1話 俺たちの秘密

放課後の誰もいない教室で、何度も角度を変えてキスを交わす。床に押し倒され、ズボンの中に手を入れられる。もう、どうにでもなれと覚悟を決めた途端、俺のアソコを触ろうとする手は止まった。パタパタと廊下から誰かがくる音がした。

「あーあ。また邪魔が入ったよ」

そう言って床に寝そべる彼は、黒川春斗。

2年生で俺の1つ上。不良グループの中の1人だ。

「せっかく覚悟きめたのにぃ〜」と、気持ち悪い声を出してる俺は、山﨑聖人。

「最近、いいところで邪魔入るよな」

「だよねー。誰かにバレてんじゃね?」

「は?んなわけねーだろ」

「じゃあ、もしバレてたらどうすんの?俺たちの秘密」

「殺るしかないだろ」

「きゃー!こわ〜」


俺たちの秘密とは、人の目から隠れて、あんな事したり、こんなことしたりしてる事だ。

でも、俺と春斗は付き合ってるわけではない。

『友達以上恋人未満って事だ!』

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