夢から覚めたら
Iris
第1話:Hope
男「やっと夢がかなうよ」
妻「そう、よかったわね」
男「スポンサーがついて今開発中のアンドロイドが月の研究所で実験できることになったんだ、訓練を半年受けてその後1年間向こうに行くことになる。」
妻「そう、出産予定と出発が同じ時期になるのね・・・立ち会えるといいけど・・・」
男「どうかな・・・すまない、たぶんもう2度とこんないい話はないと思うんだ・・・」
妻「この子の人生も1度しかないのよ・・・」
男「・・・」
妻「ごめんなさい・・・いじめるつもりじゃないの・・・名前考えておいてね、女の子だから・・・」
月に行く訓練が始り5ヵ月が過ぎた頃になって連絡が入る。スポンサーのメインプロジェクトのチーフと挨拶をすることになって研究所に行った。
通された部屋にいたのは20代後半の女性。顔立ちは整っていて美人、髪の毛はブラウンというよりもベージュに近い。目の色が水色で氷のような印象を受けた。体型は背が高くて細身、服装は白いワンピース。左腕と両足が白い装甲に覆われていて目を引く。
女性型のアンドロイドはこんな感じになるのだろうか・・・
女性「アンドロイドに見えましたか?」
男「・・・いえ、きれいな人だと思って・・・」(見透かされた?)
女性「私がこのプロジェクトの責任者クラウゼです」
男「よろしくお願いします。」
女性「あなたのチームが開発しているアンドロイドの技術がうちの上層部からの評価が高くて今回の話になりました。期待しています。今回の実験に限らず今後技 術提携の話も上がっているのでお願います。」
男「それは、ありがたい話です。」
女性「気になりますか?」
男「はい、失礼だとは思うのですが・・・」
女性「私の体は義体が組み込まれています。白い装甲部分がそうです。2年ほど前に事故に合ってこの体になりました。」
男「そうですか・・・うらやましい」
女性「・・・?、おもしろいことをいうのですね」
男「あ、いえ、失礼しました、つい」
女性「まあ、この関係者の男性はあこがれるのかもしれませんね、義体に・・・」
男「それは・・・ありますね・・・」
女性「あと1ヵ月です、準備をお願いします。」
男「・・・はい。」
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