第3話エピローグ

僕が通う私立溟譚学園高校に通勤しているのだが。

 桜が散っている。

 僕は物理方程式の変化率について悩んでいるのだが、君には勝てない。

 曰く、怖いのだ、何もかもが、

 校門を抜けると吹きさらしの展望スポットが見える。

「おーい。先生。おはよーう。」

桜咲く。



 第一章


 「おはよう。君成績悪いね。」

「うるさい。先生。」

生徒とのやり取りが矛盾を凌駕している。自分は自分で大きく悦に浸っている。

 生徒指導室に一枚の進路のプリントがひらひらと揺れている。

 「スマイルってどういうこと?」

 「人間の証明。」

 進路の第一希望にスマイルとだけ書いてある用紙に少しだけ嫉妬した、

少しとだけ言っておこう。その進路どうするの?


 会話がチョクチョクと切れはじめ、何を言っていいのかわからなくなる。

自分は生徒以外は無口なんだ。でも、この子にはちょっとだけど饒舌になってしまう。

 

 「先生って夢ある?」

 「あるよ」


 第二章


 「ダンシングヒーローおおお!」

 私の名前は咲。自分自身を投げやりにしてるって思うかもしれないけど、恋に生きてる。

 私の彼氏はちょっとだけ変。

 「咲はすごいよ」

 決まってこう言う。私の何がすごいのだろうか?笑い声かな?

 自分のこと何も気にしない奴なんて嫌い。自分をなおざりにしてる、と思う。輝く人を見て嫉妬しない?なんで?と思う。

 

 私のまわりはちょっと変わってる。ただそれだけなんだ!




最終章


憧れ。

尊敬。

輝き。

自分の高校生活は赤い先生によって幸せが満ち足りてました。


 本当にありがとうございました!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る