桜咲く

@rred

第1話桜咲く

 桜咲く。

 僕は京都の高校教師をしている教師。

 咲。僕は恋してる。


 現実は非常にリアルだ。僕のシナプスのn25という情報伝達端末が発達する量と同じ。非常にリアルなんだ。


 自分自身のことになると、ついおしゃべりになる。という話を聞いたことはありませんか?それは本当なんです。僕の情報が各個人にいきわたるという可能性の問題なのです。それはクエッションであって、また違うのです。そういうことなのです。

 「実際さあ?どうするの?」

 咲がそう言う。僕の生徒であるわけだが、本当の生徒である咲は何も僕のことなんて気にしない。自分中心って感じ。


 自分自身の正体を暴かなければならない。僕の可能性は三分の一なのであって、それ以上は必要十分でない。

 たまに思う。咲と僕の間にあるのは、なんにもないんだって。そう思うんだ。


 「先生。量子物理学教えて?」

 はいはい。教えますけど。何考えているのかな?とは思わないんだ。そりゃすごいな、と僕は思った。


 最後に人間が体験するのは、限りない最後なのである。それは、ミリレベルなのである。自分の愛、いや恋の共鳴なのだと思うのである。

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