記憶の値段
Iris
第1話:紅茶の香
スミレ「週末お茶しにいかない?」
サクラ「ん・・・いいよ何処?」
スミレ「街から少し外れるけど買い物しながら歩いて行けばちょうどいいかな」
サクラ「ふ~ん、どんなところ?」
スミレ「ネットのくちこみで見つけたんだけどね[レーテ]ってお店でさ紅茶とケーキがおいしいらしいの」
サクラ「紅茶か・・・」
スミレ「あれサクラって紅茶ダメだった?」
サクラ「ダージリン以外なら飲める」
スミレ「は?紅茶って基本ダージリンじゃないの?」
サクラ「なのよね、セイロンとかウバとかアールグレイ(キーマン)ならいいけれど・・・」
スミレ「ははは、考えたことなかったわ、おもしろいこというのね」
サクラ「ダージリンの匂いがダメなのよ」
スミレ「まあいいわ、時間どうする?」週末のお昼に集合して夕方[レーテ]に入るピアノの音楽が流れている静かなカフェお店はそんなに古くはないみたい席は空いていて人は少ないみたいだった
スミレ「じゃあ、モンブランとレモンティーでおねがいします」
サクラ「チーズケーキとアールグレイのミルクティーはできますか?」
店員「はい、できますよ。ご注文は以上で?」
サクラ「おねがいします」
店員が立ち去って
スミレ「今の店員さんかっこよくなかった?」
サクラ「え?あ、うん」
スミレ「背も高いし目の保養にいいわ」
サクラ「トイレ、行ってくるね」
スミレ「うん」
レジの陰に置いてあるカードに目が止まりました。
「あなたの「記憶」買います」
サクラ(・・・意味がわからないな・・・)席に戻ったタイミングでケーキと紅茶が運ばれてきました。
スミレ「くちこみで紹介されるだけあって、おいしね」
サクラ「うん、そうだね」
スミレ「どうかした?」
サクラ「・・・さっきレジの陰に変なカードがあってさ・・・」
スミレ「へ~お会計の時に見るよ」
サクラ「うん」
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