Rosa cvs.

薔薇ゆり

序章

プロローグ

prologue

「***、逃げましょう。ここにいたら、ずっとあなたと一緒になれない」


 ——私はそれで構いませんけれど。


「嫌よ、わたしが嫌」


 ——それなら、貴女ひとりで逃げなさいな。私は行きません。


「どうしてそんなことを言うの、***。わたしはあなたが良いのよ、あなたじゃないと嫌なの。ねぇ、一緒に行きましょう?」


 ——私は、


「***。***なら、わかってくれるって信じてるわ」


 ——私は、ここにいます。

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