第22話 茉莉の過去と大魔王からの通達

 姉上の葬儀は盛大に執り行われた。たかが亜人種の魔女の娘の葬儀にも関わらず、参列に応じたのは、魔女だけでなかった。なんと何者にも媚びず、圧倒的差別を受ける半魔種までいたのだ。


 姉上……。姉上は一体何をなさっていたのですか?


 言葉に出すことなく、私は思う。

 葬儀に先駆けて切った腰近くまであったブロンドの髪は、肩ほどの長さになっている。それは単に長くなった髪が鬱陶しくなった、とかそう言った事じゃない。姉上より託された、亜人種代表を務めるにあたり、その決意の表れでもあるのだ。

 でも、民族衣装とでも言える、魔女衣装を纏うとなんだか1人前の魔女になれたような気になる。


「そちがフィーヌス殿の妹君でござるか?」

 独特な口調で告げられたそれは、妙に心をくすぐり、荒波が立てられる。

 焦燥感を、押し寄せる不安を覚えさせる声って……。

 そんな思いを抱きながら、ゆっくりとうつむき加減となっていた顔を上げる。

「えっ……」

 思わず声が洩れてしまった。そこに立つ、普通に亜人種として生活していれば出会うはずのない者を見て……。

「そのブロンドの髪、その身に纏う気品オーラ、間違えようがありませぬ」

「あ、あなたは……?」

「あぁ、これは申し訳ございませぬ。儂は半魔種のエルラキオ。その人の持つ気品や雰囲気を視ることができるんじゃ」

 一言で言うなら森精霊シルエルフ。緑色の髪、真珠のように丸いみどりの眼。それに、森精霊の代名詞と言っても過言ではない、長く伸びた耳がある。

「エルラキオ……。どうして半魔種の長寿種であるエルラキオがここに?」

「儂は、エルラキオの長。ムーンラッド」

 鍛え抜かれた鋼のような身体には、深緑の衣を纏い、嗄れた声で自己紹介をする。

「わ、私は……」

「知っておるよ。フィーヌス殿の妹君、マーリン殿であろう?」

 ムーンラッドは、目を瞬かせながらゆっくりと告げる。まるで命の恩人に告げるかのように、優しく慈愛に満ちた声音が耳に響く。

 自分の名前が、自分の知らないところで知られているということに驚きが隠せずにいると、ムーンラッドは口を大きく開け、がはは、と笑う。

「マーリン殿の話は、フィーヌス殿の口からずっときいておりやした。可愛く、思いやりがある妹君であると。あぁ、でも優しすぎるところが玉に瑕とも言われておったな」

「もうっ……姉上ったら」

 姉上がどんな顔で、どんな声でそれを言っていたのか、手に取るようにわかる。だが、その人はもう……。

「気持ちはわかる。儂らだって似たような心持ちじゃ。でもな、ここで止まってはおれんのじゃ。フィーヌス殿が導いてくれた光。それを無駄にすることは、儂が死んでも許さぬ」

 ムーンラッドは、森精霊とは大きく異なる、蜥蜴族リザードマンのような厚い鱗のついた丸太のように太い足で地面を強く踏みしめる。

「ムーンラッド様……」

「様など止してくださいな。儂は、いや儂らはフィーヌス殿に忠義を尽くすと決めたフィーヌス殿の駒に過ぎませぬ」

「駒なんて……。そんなこと仰らないでください。エルラキオも、森精霊種も蜥蜴族も、妖魔種ウォービースト吸血族ヴァンパイアも半魔種すべてに人権があり、れっきとしたヒトなんです」

「ふははは、その様なことを仰るとは流石は彼のフィーヌス様の妹君であられる」

 自身を駒と嘲るムーンラッド私自身の精一杯の思いを、吐き出す。胸から零れたそれに詭弁のそれはない。それに姉上の言葉を引き継いだわけでもない。

 それにもかかわらず新たに姿を現した、全身には濃い毛が生え揃う妖魔種の男は私の肩に手を置いて言い放つ。

「なんじゃ、来ておったのか」

「ムーンラッドこそ、来ておるとは思わんかった」

「何を言うておるんじゃ、ソソケットよ。儂らエルラキオ種は人情に厚い言うて有名じゃろ」

「ふん、そんなこと初めて聞いたわ」

 切れ長の目を細め、上に釣りあがった鼻から強い息を吹き出しながら言う。

「えっと……、私置いてけぼりなんだけど」

 弱弱しく告げると、筋骨隆々という表現がぴったりあうであろうソソケットと呼ばれた毛むくじゃらの男は、すまん、と短く謝り、私に向く。

「ミーが妖魔種の長ソソケットだ」

「おじさんばかりでは、妹君が可哀想でありんす」

 ソソケットが自己紹介をした瞬間、頭上から声が響いた。ソソケットの地響きのような強い声とは違い、甘く甘美的な、しかし危うさを覚える声音だ。

 視線は誘導されるように、上を向く。

「あなたは……?」

 囁くように、口をついた言葉に、頭上にいる人物は可憐に微笑む。

「うちは森精霊の長でマルガレットっていうでありんす」

 両肩の露出が目立つ和服に身を包む姿は、森精霊というよりかは数千年前に滅んだと伝えられる妖狐種アンフォックスが着ていたとされるそれに似ている。

 深い谷間も覗いており、今にも零れだしそうである。

「マルガレット様、ですか」

「様なんてもったいない、うちのことはまるがれっと、と呼んでほしいでありんす」

 宙に座っているかのような姿のまま、彼女はそう告げ移動を始める。

「そんな、私のような者が種の長を呼び捨てなんて」

「いいのじゃ。儂らはそれを望んでいるんじゃ」

 私の言葉に反応し、そう零したのはムーンラッドだ。

「マーリン」

 そのとき、不意に母上の声が耳に届いた。どうやら今から姉上を火葬するらしい。まだまだ若い姉上はどうして死んでしまったのか。どうして、私は姉上について行き守れなかったのか。そんな悲しみが、苛立ちが、次々にあふれ出し、私自身を蝕んでいく。

「悔しいですか?」

 訊いて来たのはソソケットだ。大地がうめき声を上げたような低い声で、しかし優しさがこもっているのはわかる。

「はい。私が姉上についていれば、私がもっと姉上と向き合っていればって思うと自分が情けないです」

 悔しさが、歯がゆさが、涙になり、頬を伝う。

「泣くこと無いでありんす」

 きれいな細い指が伸び、目じりに溜まる涙を拭い去る。

「でも……」

 嗚咽に塗れた声を零すと、痛いくらいに硬い毛が頭に触れた。ソソケットだろう。

「でもなんて言うべきじゃねぇ。フィーヌス殿と妹君であるあなたがもし一緒に行動されておられたら、今頃、フィーヌス殿と同じ結果を迎えているかもしれません」

 そうでありんす、とマルガレットが続ける。

「いまマーリン殿がいるからこそ、うちらは戦えるのでありんす。いまはフィーヌス殿のためにも、前を向いて歩き出して欲しいでありんす」

 うん、とムーンラッドは強く頷く。

 ここまで言われては、どう言い返していいかもわからない。あふれる思いに、姉上に対する思いは消えることは無い。でも、だからこそ、私は前に進まなければならない。それが、姉上に対する私の贖罪。

「私、がんばるよ。皆さん、ありがとうございます」

 頭を下げ、そう言う。

 頭を上げるや否や私は彼らに背を向け、走り出す。いち早く、母上の元へ行き、姉上のこの世にいる最後の姿をこの目に焼きつけるんだ。

 流れる涙を、腕で拭い去り、火葬される直前、姉上の顔を覗いた。

 帰ってきたときのボロボロの姿とは違う。汚れはきれいに落とされている。

「姉上、私……がんばるから。見ててね」


 * * *


 校外学習から帰宅し、夕食を終えたあと。茉莉とおれはテーブルで向かい合うようにして座り、茉莉が観覧車を降りるときに告げた大事な話について語った。

 内容は、この前茉莉から聞いた話の続きだった。

「ここから先は、まだ靄がかかったみたいでぜんぜん思い出せないんだ」

 力ない言葉を零す茉莉に、おれは小さくかぶりを振る。

「無理に思い出さなくてもいい。茉莉のペースでいい」

「へへ、拓武くんはいっつも私に優しいね」

「そ、そんなこと……」

 微笑みながらそう言う彼女を見て、不意に竹内さんに言われたことが蘇る。

「そんなことあるよ」

 茉莉は微笑みを崩すことなくそう言った。

 同時に鼓動は逸り、彼女を直視することすらままならなくなる。

 なんでおれがこんな……、モヤモヤしてんだよ。

 好き……ってことなのか。いやいやいや、そんなこと──。

 茉莉に対する感情が、胸中でざわつき、混ざり合い、言葉で表現出来る範疇を超えている。

「今日思い出した記憶を見て思ったの。私は、多分自分が思っている以上にたくさんの人の思いを抱えて、ここにいる。その人たちの思いに応えなきゃ、姉上の贖罪にならないってね」

「贖罪だなんて。たぶん、茉莉の姉上はそんなこといらないって思ってるんじゃないのか」

「知らない。私は姉上じゃないからね。それでも、ムーンラッドやソソケット、それにマルガレットの言葉が記憶にある限り、私は頑張るよ」

 優しく微笑み、彼女はゆっくり立ち上がり、そして、おれの頬に手を伸ばした。

「な、なんだよ」

 頬に触れた手は、少し冷たいように感じたが、生きている、と分かる温かさは秘めている。

「なんでもないよ」

 茉莉は笑顔を絶やすことなく、そう言うと頬から手を離す。

 良かった……。これ以上触れられてたら、真っ赤になるところだった。

「紛らわしいことすんなよ」

 そんな想いを抱きながら、吐き捨てる。

「紛らわしいって?」

 茉莉がおれの言葉を繰り返す。

 えっ、やべぇ……。おれ紛らわしいって言っちゃったよ。べ、べ別に、茉莉がおれのこと……なんて微塵も思ってないけど!? 思ってないけど!

 でも!! 頬なんて触れられちゃったら、ちょっとは期待しちゃうじゃん!? いや、でも、全然期待なんてしてないからね?

「えっ、えっと……」

 どうにか誤魔化す言葉を──そう考えた瞬間。ポケットに入れていたスマホが震え出した。

「ちょ、ちょっとごめん」

 断りを入れ、ポケットからスマホを取り出す。

 画面にはLINEが届いたことを知らせる通知がポップアップしていた。

 誰だよ? まぁ、ナイスタイミングだけど……。

 胸中でそう零しながらLINEを開くと、相手は謎に包まれたまま、茉莉が倒れた日以来連絡のなかったunknown。もちろんアイコンは黒い背景に紫色の文字で大魔王と書かれたそれのまま変化はない。

 う、うそだろ……。先程までの茉莉への淡い想いなど、一瞬で消え去り、代わりに在らぬ恐怖が自身を締め付ける。

「どうしたの?」

 茉莉の心配の色が滲む声が耳に入る。しかし、それは耳に入るだけで何がなんだかわからない。指先が小刻みに震え、背中には尋常ならざる量の冷や汗があふれ、流れている。

 呼吸が定まらない。

 焦点も合わず、文字が歪んでいるように感じる。

「ねぇってば!」

 近くにいるはずなのに……。茉莉の声が遠くに感じる。

 意識が遠のいていくような、そんな感覚に陥りながらも、震える手で画面をタップし、LINEを開く。


『ご機嫌いかがね? 魔女も異端審問も命はひとつ――。開戦から一ヶ月が過ぎ、残りは八ペア。そのうち、三ペアも戦わずして生き残っている。

 そんなことで良いのか? 否!! 命を賭した限り、戦わずして口は開けぬ! ということで、新ルールの追加だ。

 この戦に参加する者のすべての位置を一時間おきに、皆の元へ送る。これで戦は不可避。さぁ、怒り狂い、狂演の乱舞を見せたまえ』


 息ができない。呼吸ってどうやってするんだっけ?

 そう思ってしまうほどに、この状況は危うく、常軌を逸している。

 潜伏地が送られるって。そんなの戦にならねぇーだろ。

 思考が錯乱する。

「えっ……。なに……これ?」

 不意に茉莉の声が耳を突いた。喘ぐようなその声音に、おれは茉莉の視線の先であるおれのスマホの画面に視線を送る。


『魔女:宝楽町

 半魔:宝楽町

 異端審問:開捏町かいねつちょう

 魔女:菜伝郡なつてぐん

 半魔:若撫市わかなでし

 半魔:畔市あぜし

 異端審問:欧駈町おうくまち

 異端審問:政尾市まさおし


「ざっくりとはしてるけど、これはやりすぎだろう」

 不安や焦りが消えたわけではない。その証拠にまだ手は震えているし、心臓だって煩くて仕方ない。それでも、先ほどの茉莉の声を聞いて、おれまでうろたえていてはいけない。そう感じた。

 護ってやりたい。そう思った。

 その瞬間、スマホがうねりをあげるように震え始めた。

「何!?」

 動揺する茉莉を隣に、おれは画面に表示される竹内さんの文字を一瞥し、スワイプする。

「もしもし」

 スピーカーをオンにし、茉莉にも聞こえるようにし声を上げる。

「もしもし!? 今の見た?」

 切羽詰った声が届く。あぁ、LINEが届いたときのおれってこんなだったのか。そりゃあ、茉莉も心配するわな。

 少し自分を情けなく思いながら、「あぁ、見たよ」と言う。

「何でそんな落ちついとるん? これめっちゃやばい状況やで?」

「わかってるよ。最初の魔女と半魔、これは場所から見ても間違いないくおれたちだ」

「そんなんわかってる!」

 間髪いれず、竹内さんは叫ぶ。その後ろから、「すこし落ち着いてください」と荒ぶる竹内さんを宥めようとする王鳳の声がする。

 王鳳も大変だな。

「この前の話、そしてさっき茉莉から聞いた話を考慮するならば、問題となるのは異端審問だけだ」

「まりりんの話? そんな話白知らんで?」

「そりゃあ、知らないだろう。おれだってさっき聞いたばかりだ」

 少し冷静さを取り戻してきたのか、竹内さんはいつもの声のトーンで訊き、おれは苦笑まじりに答える。

「そんなんずるいわ」

「明日、ちゃんと話するから、それは一旦置いとくぞ?」

「うん」

 快諾とは少し離れた声で返事する竹内さんに、茉莉は隣で微笑む。それを見て、おれも微笑むのも一瞬。すぐに表情を硬くし、強張った声で言う。

「それで問題なのは、異端審問が一ペア開捏町にいることだ」

「そうね。開捏町と言うたら、ここからそんなに遠ないもんね」

「それに、その次の魔女の居場所。おれぜんぜん知らないんだけど」

「ウチは知ってるで。そこから下は基本関西方面や」

 さすが、関西弁話してるだけあるな。胸中でこぼしながら、おれはある仮説を口にする。

「もしかして、これが北から順に書かれてるのだとしたら関東方面に残ってるペアが少なくないか?」

「それはこの異端審問が好戦的なやつだというのですか?」

 おれの仮説にそう告げたのは、地響きが起きたような低く響きのある声の王鳳だ。

「そこまではわからない。最初から、関西に集中してたのかもしれないし」

「しかし、当初こちらの世界に送り込まれたのは十五ペアです。各種ごと五ペアずつで――」

 王鳳はそこで口を閉じた。慌てて、先ほど送られてきた現在地を示すLINEに目を走らせる。

「その異端審問がやったのかはわからないけど、間違いなくこっちのが多く戦いが行われたと考えるのが自然だな」

「じゃあ、何? ウチらピンチってこと?」

「ピンチって言えばそうだろうな。でも、どの道、場所は割れたんだ。みんなピンチだよ」

「それ言うたらそうなんやけど……」

 竹内さんのその言葉の後にガタンゴトンという電車が通る音が微かに聞こえた。

「なぁ、竹内さんの家って線路近い?」

「うん、結構近いよ」

「じゃあさその線路での終電っていつ?」

「急に何なん?」

「いいから」

 極小の違和感と、勘から口をつく。落ち着くことを知らない心臓がバクバクと騒ぐ。

 スマホの右上に小さく表示されている時刻が23時19分となっていることを視認してから、続く竹内さんの言葉を待つ。

 どれくらいの時間が経っただろうか。数十秒かもしれないし、数分かもしれない。その時間ですら心臓が痛く、動悸が激しくなる。

 ──頼む。何も起こっていないでくれ……。


 そうしている間、茉莉は話しかけてくることは無かった。そこへ張り詰めた空気を破るように、竹内さんの声が聞こえる。

 ちょうど時間が23時19分から20分へと変化する。

「おかしいの。こんな時間に電車が走るなんてことはありえない」

 震えた声で、怯えた声で、喘ぐようにして紡がれる。

「どういうことだ?」

 そんな気はしていた。嫌な予感ってのは、1番嫌なときにあたる。

 何もかもをぶちまけてやりたい気分になりながらも、できるだけ冷静を装いそう訊く。

「23時台に電車は通らないの。次に通るのは、終電の0時2分に宝楽駅を出たその後だけ」

「やっぱりか……」

「やっぱりってどうゆうこと!?」

 その囁きに竹内さんは叫んだ。しかし、それに対して言葉を放ったのは竹内さんの奥にいる王鳳だった。

「逃げますよ。ここは危険です」

「えっ? どうゆうこと?」

「そういうことですよね?」

 戸惑う竹内さんを他所に、王鳳はおれに訊く。

「あぁ、今は合流した方が良さそうだ」

「では、皆様の通われている学校で落ち合いましょう」

「了解だ」

 おれと王鳳との会話の後ろで竹内さんはギャンギャンと叫んでいた。だが、今はそれに構っている暇はない。

 通るはずのない時間に通る列車。その前にあった場所通知のLINE。近くにいたのは、亜人種や半魔種を嫌う異端審問。偶然にしては重なりすぎている。

 ──思い過ごしであってくれれば、1番助かるんだけどな……。

 胸中でそうこぼしてから、おれは茉莉に向かう。

「今から学校行くぞ」

「うん」

 力強く、しかしどこか不安の混じった声音で茉莉は頷いた。

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