ライフ・ゼロライフ HP0で冒険続けてます

プル・メープル

前書き 第一話はこの次だよ!

______________登場人物紹介_______________

この物語の舞台は今よりはるかに発達した技術のもとに作られたフルダイブゲームの中だ。

この物語の主人公はTAK-174。

もちろん人間じゃない。

姿形は人間そのものだがNPCだ。

NPCと言っても戦闘もできるし高性能のAIが入っているからゲームの中だと人間と何ら変わりない。

自分の意志のままに行動できるし、会話だって自由自在だ。

そんな彼は仲間からはタクトと呼ばれている。

さすがにTAK-174ではまわりの人間が引くだろうという考えからだ。

そして彼には2人の仲間がいる。

その二人ももちろんAIで、一人目は活発な赤髪の女の子でなかなか美少女。

型はSGR-121なのでスグルと呼ばれている。

パーティの二人はスグと呼んでいる。

魔術師と剣術士との両方を使いこなし、最近では魔術書を開かなくても魔法が使えるようにまでなった。

だからスグは右手に剣を持ち、左手に魔方陣を描いて両方を使った攻撃をする練習をしている。

もう一人は、こちらも美少女で一見クールだがタクトがスグと仲良くしていると、羨ましそうにこっちを見てくる。

昔は冷たい印象だったが、とある一件によってミクはタクトにベタ惚れ。

ツンデレからツンデレデレくらいになった。

青色の髪の毛が清々しい。

型はMIK-729なのでミクと呼ばれている。

歌が上手で人間にもファンはいくらかいるんだとかいないんだとか。

彼女も魔法を使うが魔術師ではなく魔法使い。

あんまり変わらないのだが魔導書は所持しておらず、杖を持っている。

彼女は魔法使いであるとともに弓使いでもあり、射程はそこそこ長い。

最近は魔法で作り出した矢を射るのを特訓しているらしい。


……んで、肝心のタクトはというと、最近見せ場がないことを悩んでいる。

二人が強すぎて活躍する場がないのだ。

でも、タクトに能力がないわけじゃない。

まず、敵の動きを予測することが出来る。

敵の攻撃危険範囲が見えるのだ。

それを生かして仲間に指示を出し、勝利へと導く……というのが理想ではあるが、その能力を使わなくてはならない状況はまずない。

彼には能力がもうひとつある。

能力というよりも特性と言った方がいいかもしれない。

タクトは自らが魔法をほとんど使うことが出来ない代わりに、仲間の魔力を高める能力を持っている。

おかげでスグもミクも戦闘で疲れることはあまり無い。

代わりにタクトが疲れてくれるから。


そんな平穏な生活に見える3人に悲劇が舞い降りるのです。

このゲームはプレイヤーは死んだら始まりの街にリスポーンするだけだが、NPCが死んだらリスポーンはするが、記憶は初期化されてしまう。

だからNPCは安全地帯に集まりやすいのだ。

しかし、ふと耳に入った噂に興味を持ち、3人は危険地帯に足を踏み入れてしまった。

だが、そこにあったのは目当てのものではなかった。

落ち込んだ3人が帰路に着いたのを見計らったかのように、突然巨大な敵がリスポーンし3人に襲いかかる。

とっさにタクトが二人をかばうが守りきれず3人とも跳ね飛ばされてしまう。

崖から落ちた3人は死を覚悟する。


続きは次話へ!

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