第134話出会い

当日、うきうきしながら指定された見合い会場に向かった俺である。


受付をすませると、相手はすでに到着していると聞いた。


「どんなセクシー美少女なんだろ?」


年上のセクシー陰陽師。


この言葉だけで、かなりエロい。


「失礼します」


期待に胸を弾ませて、ふすまを開けた。


「こんな冴えない男が私の夫候補なんですね」


「はい?」


思考が停止し、目の前の状況が分からなくなる。


「小さい」


もしかしたら、桜子ぐらいの身長なんじゃないか?


そう思えるロリ美少女が、座席に鎮座していた。


若干つり目気味で、童顔といっていい。


頭に着けた赤いリボンが、それ以上に幼い印象にさせているのだろう。


「どこを見ているのですか? 十分大きいでしょ?」


ロリ美少女は胸を張って言う。


「たしかに大きいな」


胸だけが。


「ひょっとして、俺は部屋を間違えた?」


セクシー術者は、ほかの部屋で俺を待っているのか?


「いえ、違うわ」


「学園長」


俺が入ってきたふすまとは別の場所から現れる。


別室に待機していたな。


「彼女が私の孫よ。名前は賀茂よしか」


「よしか、さん」

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