第125話幕間

「なるほど。お前たちはあいつを連れに来たのだな」


「その認識は誤りです。私たちは彼に選択肢を提示したにすぎません」


教官を務める北条相手に、強気で返す副官のアリシア。


少年たちが戦う中、2人は机を挟んで対峙中。


「合衆国は今、急速に魔法産業を発展させています。他国を抜きんでるのも時間の問題でしょう」


「それなら、その時まであがかせてもらうだけだ」


アリシアはVR空間とリンクした携帯型モニターに目を移す。


米国最強といわれる魔女も、苦戦中であった。


「ずいぶんと気になるようだが」


「関係ありません」


だが、負けはしないだろう。


アメリカ最強は、世界一と道義なのだから。

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