第103話疑問
「狙撃ができない」
双眼鏡に写る視界を見つめ、私ことアナスタシアは嘆く。
すでに2人がカミ間近に近づいたため、誤射の可能性があるからだ。
それまでは外れても必死で撃ち続け、カミの注意をそらしていた。
投擲を防ごうとしたが、叶わない。
石が飛来し、2人のもとへ。
「あいつ、切り離されたぞ」
当初の予定通りである。
磁力操作により、安全に着地するはずだ。
「私は何を気にしているんだ?」
単に、利用しているにすぎない。
あいつが勝手に「ハーレムだ」と言ってるだけ。
私を姉と呼ぶ巫女が回り込み、錘を叩きつける。
そのまま術具でカミを封印。
「終わったな」
何故だろう?
満足感よりも、アイツの身を案じる気持ちの方が強いのは。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます