第18話教育係

無事に俺は最適化を終えた。


だが、波乱は続くようだ。


「私がコイツの教育係ですか?」


 先ほど、教官からサーシャに指示があった。


どうやら、今後も付き合いが続くらしい。


「委員長だからな。お前が適任であろう」


 そういうことらしい。


 今後もにらまれ続けるのか。


「サーシャは気乗りしていないようだし、ボクにやらせてくださいよ」


 オリヴィアはうれしそうに言う。


 コイツはずっとこんな感じだな。


「お前には任せられない」


「何故ですか?」


「この前と同じ理由だ」


「そんな、ひどいです」


 俺はそんなにサボるように見えるのか?


「サーシャが瀬川の教育係だ」


「じゃあ、僕は面倒係になるよ。困ったことがあったら言ってね」


オリヴィアは笑顔で言う


「お前というやつは。まあい。瀬川は2人に面倒を見てもらえ。いいな?」


「はい」


「私が責任を持ってこいつの面倒をみます」


「できれば、ボク1人に任せてもらいたいなあ」


「何でもいいから、そいつを使い物になるように鍛え上げろ。それがお前たち2人への命令だ」


「はい、謹んで受けます」


「わかりました。まかせてください」


「一か月以内に終わらせろ。いいな」


 こうして、俺の特訓の日々が始まる。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る