まだ始まっていない人生

吉野 兎角

プロローグ

かーかーかー

カラスが鳴いている、その近くで一人の老人が少ない家族に看取られながら息を引き取っていった。




...点数化中...点数化完了

...計算中...計算完了

...集計中...集計完了

...記憶修正中...修正完了

ロック解除...覚醒します


コンニチハ|

!?なんだこの記憶は

イマ、アナタハオボエガナイがシカシ、カクジツニシッテイタトカクシンガデキルキオクニツイテトマドッテイマスネ|

!?なんで分かる

そう、機械がすべて言った通りに僕には日本での他にここで生きていたという記憶がある


そして日本での生活はすべてこの85区域で生きる時の階級を決めるテストのようなものだと言うことも知っている。




機械が言っていたことと自分の記憶を組み合わせて要約すると

この世界には階級がありそれは日本での生活によって点数化されその順位によって決められる

そして、階級はA~Zまでで26個に分けられ、1度にB~Zまでをすぐに決めAだけは後で決めるらしい

それがこれまでに27回行われたようで僕らの世代は27番世代になるので階級の横に番号がつきそれが名前となる


M27

それが与えられた僕の名だ(それ以外の名前を出さないために日本での名前は記憶から消されたそうで思い出せない)

記憶について触れたから話しておくと他に忘れた記憶が無いかなんて探しようがないだからなにか大切なことを忘れていても出てくることは無い、向こうでの記憶は勉強したことくらいしかこっちで使うことが無いらしいのでほとんど消されたらしいのだが友達家族の名前は愚か顔すらいや、いたかどうかも分からない


だが、恐怖が湧く訳でもない

あれは作り物だったと分かっているのだ



そして、最後に機械に忠告として受けただが

ココデハイキルコトダケヲカンガエ..バコン


なにか壊れる音とともに機械は途中で止まった

なにかじゃない壊れたのは機械だ

なぜ壊された 忠告の途中ということそれを聞かせたくないつまりこのシステムを作った管理者かなにが口封じのために壊した

ってことはあの機械は自我があり僕を助けようとした、何故そんなことに...分からない、分からない

ここでは生きることだけを考え(て過ごせ)みたいな事でいいのだろうか

それともそれも罠なのか答えは出ない、しかし後ろや横には進めない前に進むしか道は無いのだ

なので僕は機械から自室と言われたこの部屋からでて集会場へと向かうことにした。

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