好きなことを仕事にしている人はごく少数ってどういう事?

働いていて悩みにぶち当たった時に、社会人の先輩、親、就職悩み相談の回答がよく言う事は「好きな事を仕事にしている人はごく少数」、「働くことに妥協は必要」だったりします。しかしこのセリフ、非常に内容があいまいすぎて相談した側は余計に悩んでしまうのではないでしょうか。

一体、「何を」妥協したり「なぜ」好きなことを仕事にできないのか、その具体的内容を教えてもらえず、悶々としながら働く人も少なくないのではと思います。特に20代ぐらいの若い方は経験も少ないので、働き続けられず人生に立ち止まってしまう事もあるかもしれません。大丈夫です。中年になっても悩んだり迷ったりします。大人ってあなたが思うより立派ではないです。いくつになってもみっともないんです。ただ、働く期間が長くなると、会社で失敗した事や楽に働けていた期間があったりした事で、なんとなく「自分が続けやすい仕事であったり会社」が見えてきます。

それを踏まえて説明していきましょう。


まず「好きな事を仕事にしている人はごく少数」説。

これは、あなたが何の仕事を志望しているかで変わってきますが、とりあえず「仕事は好き/やりがいがあるけれど続けられない」によく挙げられる職業を書いてみます。

・出版社・編集プロダクションの編集(エディターとも呼ぶ)

・TV番組のアシスタントディレクター

・TV番組の下請け編集業者

・アニメーター


上記3つの職業でよく聞かれる事は、「仕事内容は面白くやりがいがあったが、残業や徹夜作業が多く、体を壊してやむにやまれず退職」。

アニメーターでよく聞かれることは、「仕事内容は好きだしやりがいはあるが、給料が低すぎて生活できず断念」です。


つまり、「好きなこと・やりがいのある仕事」は、

・仕事量が多すぎて体力勝負(中には精神的にもきつくて気力勝負もある)であり、体力に自信がある人以外はなかなか続けられない

・給料が低すぎて、極貧生活(何人もで1ルームをシェア、キッチンで洗髪や身体を洗う、メインの仕事でくたくたなのにバイトをかけもちする等)を耐えられるだけの体力と気力と根性がないと続けられない

ことが多いと思います。

また、

・上記の職業で言えば、職場が少数精鋭(つまり少人数)である事が多いため、人間関係がギスギスしやすく、それで精神的に参って仕事が続けられない。

・物理的に無理(住んでいるところが田舎で、事情がありそこを離れられない。マスコミなどクリエーター系や、東京に行かないとやりたい仕事そのものがない)

という事もあるでしょう。


この解決策は、乱暴ですが

・(田舎在住であれば)上京して

・失敗覚悟でその仕事に就いてみる


しか方法がありません。うつ病になるまで身体を壊してしまうとその後の復帰が大変ですので、自分の体調をよくよく観察しながら仕事を頑張るしかありませんが・・・。また、「上京する」にしても東京に頼れる親せきや友人がいない場合、引っ越し費用とアパート代金、上京後の当面の生活費がいりますので、それらは今住んでいる地域で働いてお金を貯めるしかありません。その間は、おわかりでしょうが「好きな仕事は選べません」。


「私は身体が丈夫ではないのでそこまで挑戦する事はできない」

「家の事情でどうしても田舎を離れる事ができない」

そういう状態を【好きなことを仕事にできない】と言います。まず、この【わかる】という事が重要です。自分のやりたい仕事、それに対して自分が挑戦できる状態か否か。挑戦できる状態ならもちろん思い切って飛び込んでいただきたいのですが、挑戦できない場合、「自分のやりたい仕事はこれ」だが、「こうこうこう言う理由で自分はできそうにない」、この状態をしっかり把握する。ノートに整理して書くことも可視化されるのでお勧めです。まず、現状を把握する。これが【現実を知る】という事です。これがしっかりできていないと、心にケリがつけられません。心にケリがつけられないと、他にあるあなたの適職、適した職場がいつまでも見えてきません。自分で両目にフタをしているからです。また、イヤな大人になります。いつまでもいつまでも「自分はこうなる筈ではなかった」「自分はこんな人間ではなかった」という不満を引きずり、結果、自分の適性とは違う仕事や職場についてしまって益々辛いことになります。傍で見ていても現状に不満いっぱいの人の顔は見ていて楽しいものではありません。結果、人間関係にも悪影響を及ぼすと思います。


次回は、「じゃあ一番やりたい仕事・好きな仕事には就けないとして、どうやって仕事を選んだらいいの?」「働くことに妥協は必要ってどういうこと?」の説明をしていきたいと思います。





  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る