誰も言わなかった仕事論。
浅野新
その働きづらさはあなたのせいじゃないんです。
何年も働いている方からすれば、「何をいまさら」と言われる事ですが、あえて言う人がいないので言っちゃいます。特に社会人として経験の浅い人に読んで頂きたい。
それは、「長時間残業やパワハラ・セクハラ横行など明らかに働きづらい環境ではない。人間関係や仕事内容も心身不調になるほど合っていないわけではない。それでもなぜか働きづらい場合、それはあなたのせいじゃないから気にしないで良いよ」って事です。
つまりは環境のせいなんですが、あなたの上司やあなたが所属している部署が強いかどうかで会社での居心地の良さ、普段の働きやすさが格段に変わってくるのです。例を挙げてみましょう。
あなたが所属している部署、下記みたいな所ではありませんか?
①
売上が社内の他の部署よりも悪い
・部署で一緒に働く人が元々少ない
・上司の上層部に対する立場が弱い
・売上が悪いので予算も採れず部署内の人数を増やせない
で、自分よりも絶対楽そうだよなって思う同期のあいつは下記のような所で働いていませんか?
②
売上が上がりやすいモノを扱っている、または(総務・人事・経理部門以外で)売上にそもそも関係のない部署にいる
・上司の上層部に対する立場が強い、または強い意見を言える人である
・部署の人数がそれなりにいる
私はどちらの部署も経験した事があるのですが、①にいた時はもう毎日の気分最悪でした。
上司と同僚は非常に尊敬できる人達で、それで頑張ってたようなものですが弱小部署だから仕事が多い割には人を増やす余裕もなく、毎月の売上も他の部署のプラスでカバーしてもらっている分肩身も狭く、理不尽な仕事を他部署から押し付けられてもノーと言えずに仕事がどんどん増えていく・・。予算が出ないのか社内で一番人数が少ない部署(なんと四人)なのに、社内で一、二を争うくらいに仕事量が多いんですよ!?
明らかに自分達より仕事量も少なく、人数も潤沢にいて定時で帰る他部署の人達が憎らしくて憎らしくて。
しかも、私のいた部署は、扱っているモノ自体が元々売り上げが上がりにくいものだったんですね。だから毎月売上目標に到達できない事も多くて社員の目の前で上司がパワハラ社長から怒鳴られるのを見る事も日常茶飯事だったんですよ。また、上司は常識的な大変良い人だったんですが、失敗をした訳でもないのに当時の社長からは嫌われていました。上司はでっかい親会社の本社から来た出向組で、いわゆるエリートでした。話し方、立ち居振る舞いから上品で違っていました。当時の社長は現場たたき上げで、且つ、自分で言っていましたが田舎出身だった為、色々気に入らなかったんでしょう。
それで迷惑するのは下っ端です。自分が怒られなくても、自分の上司が怒られ自分が所属する部署の事でなんやかんや言われていたら、当然自分も責任を感じます。社長から常に怒られていれば周りの社員の反応も、同情から「またあの売上げが上がらない所か」に冷たく変わっていきます。あの時は本当に精神的に辛かったし働きづらかった。
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