第11話 夏休み
夏休みに入り数日
大学受験を控えているみんなは、バイトや夏期講習で忙しい生活をしながらも、恋人や友達や家族との時間を大切に過ごしていた。
LINE
圭人
8月1日の夏期講習の後、夏祭りに行きませんか??
真美
その日はバイトないから大丈夫(^ ^)行けるよー!
圭人
じゃあ、6時に仙波橋で待ってます。
真美
了解!
な、なんかキンチョーしてきた。キンチョーするような相手ではないんだが…。何着てこう。みどりに聞いてみよ。
LINE
真美
あのさ、仲良くなった人と夏祭りに行くんだけど、何着てったらいいかな?こういうの久しぶりすぎてわからん。ただの友達だし、気にすることじゃないんだけどさ(-_-;)
みどり
浴衣!絶対浴衣!真美もそろそろ恋愛しなさい!きっと真美をわかってくれる人いるから。いつまでも遠くで見てるだけの恋はもうしないこと!
真美
浴衣!?いきなり気合い入れすぎだろー。
恋愛って…。そう簡単にできるか!
みどり
いいから、浴衣で行け。
私もその日行くから。浴衣着てなかったら…
真美
…が怖いんですけど。わかったよ…。浴衣で行きますよ。
みどり
楽しみにしてるねー❤︎相手のことも❤︎
はぁ。たまにキャラ変わるからなみどりは。
真美さんガックリ。
ある日のバイト中
——少しでも人見知りを克服するため、1年の時からファミレスで微妙にバイトしていた真美。
大学生が数名やってきた。
A「なぁ、お前今年こそ卒業しろよー」
B「ホントだよ。せっかく同じ大学受かったのに、お前いなきゃつまんねーよ。親父さんもお怒りだろ?」
「まぁ。でも、卒業できる気がしねー。俺は親父みたいにはなりたくねーし」
A「お前、跡取りだろ!天下の平財閥」
「いらっしゃいませー❤︎」
学校では見せたことのない笑顔と声で声をかける真美。←かなり頑張ってる人。
入店当時、普段のトーンでの接客に対し店長にかなり怒られてきた人。
そこにいたのは佑介。と大学の友達達。
2人目が合い。ギョッ!!なぜここに?!
「ご、ご注文は〜お、お決まりでしょうか〜」目を合わせない真美。
笑いをこらえる佑介。
A「おれ、和風ハンバーグセット」
B「オレは満腹プレートで。おい、お前は?」
ゆ「店員さんのオススメは?」悪い顔の佑介
作り笑顔で接する真美
「こちらのミートドリアがオススメでーす!」
ゆ「じゃ、それにします」
ま「少々お待ちくださいませー」
あのヤロー。マジでいい性格してんな。
「お待たせ致しましたー。
こちら、ミートドリアでございます!ご注文は以上でお揃いでしょうかー?」
A「はい」
くるっと振り返り厨房へ帰る悪い顔の真美さん。
ゆ「グハッ!なんだこれ、辛っ‼︎」あいつ、タバスコ大量に入れやがったな。くそ!涙
真美さん影からしめしめ顔をして笑う。
しばらくして、お会計。
ゆ「今日はオレが払うから、先外出てて!」
A B「ごちー!」
ま「3850円になりまーす。笑いこらえてんの丸わかりだったんですけど。あんたどんだけ性格悪いわけ」コソコソ話す
ゆ「だって、うけるだろ!あんな顔見たことねーもん笑笑。つーか、お前の方が陰湿だぞ。めっちゃくちゃ辛くて口痛えわ!」
ま「こちら150円のお返しでーす。もう来んなよ。人見知り克服するために接客業にしたんだから、あんたに見られてたら恥ずかしくてできない!」
ゆ「面白いからまた来るわ。じゃーね」
友達と楽しそうに歩いて行く佑介。
あいつ絶対殴る!イライラしながらも楽しそうな佑介を見て、なんとなくホッとした真美でした。
そして、夏祭り当日
ま「お母さん、浴衣着せてー!!」
髪を結ってみた真美さん。
母「あら、珍しい。彼氏でもできた?」
ま「彼氏じゃない。友達と行くのー」
母「なんだ。つまんねーな。さっさと彼氏くらい作れやー」
真美の口の悪さは母譲りでした。
母に浴衣を着せてもらい、家を出る。
〜仙波橋〜
圭人
5時半…。早く来すぎちゃいましたね。でも、結構人いるなぁ。僕の事わかるかな?
〜バス停〜
バスに乗り込む真美。そこにいたのはみどりカップル。
み「あー、真美ー!浴衣で来たね。えらい、えらい!」
ま「あんたが着なきゃ殺す勢いだったからだわ!」
守「お久しぶりです。真美ちゃん」
微笑んでるー。守くんは癒し系男子。
みどりに振り回されて大変だなぁといつも思ってる。
ま「守くん。いつもみどりのお世話ありがとうございます」ぺこり。
守「こちらこそ」
なんだかんだで仙波橋前。
み「真美の相手見たい!どこ?どこ?」
キョロキョロするみどり。
「あれー?真美とみどりじゃーん!」
遠くの方でめぐが叫んで駆け寄って来る。
み「あー、めぐー!!
この人が例の…?」コソコソ話す。
め「ま、まぁ。こちら4組の田辺 祥太さんです!」
真・み・守「はじめましてー」
祥「めぐちゃんから、よく話聞いてます。よろしくです」ぺこり。
みどりひらめく。
「みんなで回ろうよー!せっかくだし、仲良くなっちゃおー!後半の花火の時からカップルの時間ということで❤︎」
め「祥太くんがよければ。私はいーよー!」
祥「オーケー!」
え、イヤですけど!圭くん人見知りだし。
み「真美は!彼どこ?何時に待ち合わせ?」
ま「6時…。って過ぎてんじゃん!私探して来る!」
走り出す真美。
み「ちょ、まみー!?」
タッタッタ。圭人を探す真美。
橋の真ん中に背が高くて黒髪の男子の後ろ姿。
あ、圭くんかな?近寄る真美。
振り向いたその人。前髪長!メガネかけてるし。圭くんで間違いない!
ま「ごめん、お待たせ。」
ドキッ。少し顔を赤くした圭人。
圭「きょ、今日はなんか雰囲気違いますね」
ま「や、やっぱ変だよね…」恥ずかしくてうつむく。
圭「いや、か、かわいいです。とても」
真っ赤になる2人。
その様子を遠くから見守るみどり達。
み「ありゃ、まだまだダメだな。初々しすぎてこっちが恥ずかしくなるわ」
め「たしかに。うちらと一緒じゃ、余計気まずくなりそうだね。2人にしておこうか。それにしてもあんな人いた?何組?」←あなたと同じクラスです。
圭「歩きましょうか…」
ま「うん。どこから回る?」
なんか、ドキドキするなぁ。これって…
圭「これって、デートなんですかね…」
恥ずかしくて横を向く圭人。
ま「そ、そうなの?友達同士でも?私、男子と歩くの初めてだからよくわからない…」
圭「友達同士か…。それ以上の進展は…ないですか?」急に真面目な顔をする。
ま「え?!…わからない…。まだ、お互いのことよく知らないし、私…好きになった人には嫌われるジンクスがあるし。傷つくのが怖いの」
切なそうに話す真美。
圭「そんなジンクス信じないでください!
てか、僕と歩いてて恥ずかしくないですか?」
ま「何で?恥ずかしいわけないよ。圭くんだってこんな目つき悪い女とじゃ可哀想」
圭「下向かないでください。僕は真美さんの目好きです。2年の時、いつも後ろを振り返ると外を眺めてるあなたの横顔が目に入りました。その横顔がとてもキレイで…」
下を向いて思い出しながら話す圭人。
え?2年もクラス一緒だったの?汗
そして席は前の方だったのね…。ってそこじゃなくて、今キレイとか好きとか言った??
恥ずかしくて顔見れないよ。
2人してうつむいたまま歩く。
ドンッ。「キャッ」
賑わう人混みの中、ぶつかり転びそうになる真美。
グイッ。真美を抱き寄せる圭人。
圭「大丈夫ですか?」焦ってる顔。
ま「大丈夫。ありがとう」真っ赤な顔。
圭くんって意外と筋肉質?もやしかと思ってたのに。
抱き寄せられた瞬間、腕と胸板が頬に当たった。
「あぁ、すみません…。危なかったですね。
ぼく、バナナチョコとたこ焼き買って来るのでここに座っててください!」
走り出す圭人。
なんか、今日の圭くんドキドキする。初めて男の人とお祭りなんか来たから舞い上がってるのかな私…。
顔の火照りをうちわであおぎ冷まそうとする。
「ねー、彼女。彼氏に置いてかれちゃったのー?俺と花火見ようぜー」
なんか、へんなチャラいやつが声をかけてきた。
シカトする真美。
「なー、聞いてんのー?俺が慰めてやるから」グイッ!
無理やり立たせたチャラ男。
ま「行かねーわ。クソが」キレてる。
「はぁ?お前今なんつった?調子のりやがって。こっちこい!」無理に連れて行こうとするチャラ男。
真美のグーパンが飛びそうになった時。
ボカッ!チャラ男吹っ飛ぶ。
「俺の連れだけど、なんか用?」
すごい威圧感。
「いや、1人かと思って声かけただけです」
サササー。走って逃げて行ったチャラ男。
ま「佑介?なんでここに?」
ゆ「知り合いと来てて、ちょうど通りかかったから。お前のグーパンが飛びそうだったから、先に蹴りいれといたわ。男と来てんだろ?少しは女らしくしてねーと嫌われるぞ」
ま「うっさい!どーせ、また笑うんでしょ」
ゆ「浴衣、似合ってるよ笑 じゃーな」
助けようとしたが、出遅れて見ていた圭人。真美の視線の先を追う。
その先には佑介の後ろ姿。
知らないふりをして真美に近寄る。
圭「お待たせしました!たこ焼き並んでて」
ハッと振り向く真美。
ま「ありがとう!私、どっちも大好きなんだぁ」かわいい笑顔を見せる。
圭「真美さん。また会ってくれますか?
僕も真美さんの事もっと知りたいです!僕の事も知ってもらいたい!ゆっくりでいいんで前向きに考えてもらえませんか?」
顔が火照るのが治らない真美。
「う、うん!」
そのあと、花火を見ながら学校のことや友達のこといろいろな話をした。
もし、あなたの事を好きになったら、あなたは私を嫌いになりますか??
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