明日ハ来ルガ、朝日ハ昇ラズ

霧雨 定月

序章〜エピローグ〜

2035年。当時世界最強の国家であった。その名はライヒ・ツェッヒ帝国(以下ライヒ帝国)。世は大艦巨砲主義が極められていた。世界中には超兵器と呼ばれる、超大型兵器で溢れていた。今回の話の主人国となる、ライヒ帝国は、当時超兵器の保有数が世界最多であった。二番目は国土は小さいものの、大量に兵器を保有する極東の国家、大東亜共和皇国(以下大東亜帝国)である。この国は、ライヒ帝国との同盟国である。この二ヶ国の敵対国家となるのが、超兵器保有数第三位である、インディント・アメリカン合衆国(以下アメリカン合衆国)である。この国は通常兵器の保有数は第一位である。世界はライヒ帝国派と、アメリカン合衆国派と、中立国の三つの派閥に別れていた。それぞれを、ライヒ帝国派を「極東ライヒ同盟」、アメリカン合衆国派を「民主アメリカン同盟」と言う。ライヒ同盟の加盟国数は69ヶ国アメリカン同盟の加盟国数は129ヶ国。中立国は40ヶ国である。戦力比としては100:120:30となる。そんな時代の話である。

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