竜騎士リアス・カーヴィナ

ウゴカッタン

第一話 空を飛ぶ竜騎士

竜騎士は大きな飛竜に乗り、

乗りこなした先の先にあるという、

天変地異が災いともなう大災害、

大きな竜が吐く息が果てに立ちて、

いざ戦わん!


空をかっきりひとっ飛び行くものの、


「ひと休憩かな」

竜騎士リアス・カーヴィナ竜の騎士、

飛竜にまたがり、手綱を引き、

この地に響くという悪しき竜の無く声を訊いて、

今、飛び勇んで、かの地にそそぐ

陽の光り、竜騎士の槍、刃きらめかせ、

飛竜の翼ひらめくまま進む。


「バパーム、少し速度を落としてはどうかな?」

バパーム、リアス・カーヴィナの飛竜にして、

彼女とともに育った幼馴染である故に大の仲良し。

未だ、疲れ知らず!!


「どれ、雲を飲んでしまおうか!」

雲の雨粒一身浴びて、飛竜の熱き心臓とのどを潤す、

天の恵みは雨の元、冷し飛ばしの強行軍!

景色は牧歌、牧場の歌が聞こえてくる、

「ははは!凄いスピードだ!

 このまま川にでも降りようか、むっ!?」


「うわーーーーーーー」

放牧をする民の前に、

現れたつは悪竜モシュエイド!!


「あんなところに悪竜が!?

 いくぞ、バパーム!!」


悪竜は牛や羊を襲い、たらふく血を飲み、

でっぷりとして転がりながら移動し、

人々を民家を押しつぶそうとする。

「助けてくれー!!」


「いま助ける、くらえ飛竜下ろし!!」

急降下する飛竜から飛び降りたリアス・カーヴィナは、

悪竜モシェイドの頭頂に槍を突きたててかっさばく!!


「ぎぇぇぇぇぇえええええぇええええええ!!!!」

この一撃にたちまちのうちに倒れるモシェイドの身体、

「参ったか!? むっ」

モシェイドはもういちど立ち上がり、市民は怖れるが、


「この一撃を喰らえ!!」

竜騎士の槍で突き薙ぐとモシェイドは息絶え、

ドクドクと血を流し、

ついにその心蔵の鼓動をとめた。


「あ、ありがとうございます」

「なに、礼には及ばない、ところで被害の方だが」

「あいにく牛と羊と家だけで済みました、命は無事です」

「なら、あの竜を臓腑分けする当分の資金にあててくれ」

「い、いいんですかい?」

「手伝ってくれ、悪竜を今すぐに解体するぞ!」


悪竜モシェイドをさばきはじめて、肉を市民に分け、

体の中にあった宝石を家を失った市民にも分ける。

「こ、こんなに、本当にいいんですか!?」

「よいよい、竜騎士に二言は無い!」

「では代わりにお祝いとしてこの龍を皆で召しましょうぞ!」

「いいな! 竜の肉はわたしの好物なんだ!

 バパームも一緒に食べよう!!」

「クエックエエエ」


かくして竜の振る舞い肉を皆で食べる大宴会に参加し、

人々は竜騎士をもてなし、久々の休息と安堵を、

得たのだった。

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