第5話
僕らが向かった図書館の奥の林のには誰もおらず何もなかった。
「何もないじゃん。やっぱり場所が違うのかも。」
「奥まで探してみる?誰かいるかもしれないじゃん。」
「そっか。それもそうか。じゃ、手分けして探そうか。」
僕は湖側、水咲は図書館側、紅音、樹希は山側を捜した。
数分後、水咲がやってきた。半泣き状態でふらふらとしていた。
「ど、どうしたの?」
「健斗君が、死んでる・・・さっき見つけた・・・」
泣く水咲は動けそうになかったので、おんぶしてあげてその場所へ連れて行ってもらった。
水咲が見つけたという場所には健斗君らしき人がいた。
らしき人と、言うのは健斗君の顔はわかるがそれ以外はわからないと言う状態だった。
手足が体から引きちぎられていて下半身は上半身と前後ろ反対にされていた。周りには血の池が出来ていた。そして近くにはなぜか市民のカードがあった。
直視はできなかった。ただ立ってそれは見ることしかできなかった。
少したって、紅音、樹希を呼びに行き連れて行くと、目をそらしたり上を向いたりして見なかった。
クラスメイトが死んでいる今の状態を僕らは理解できなかったが、健斗君がもう二度と目を覚まさないことは何故かわかる。
「あなた方が最初に見つけたのですね~。なぜ市民のカードがあるか気になりません?」
確かに気になるは気になる。
「実はですね~私占い師のカードを入れ忘れたので謝罪もかねて死んだらその場で役職がわかるようにしたんです~。このことを皆さんに伝えるか伝えないかはあなたたち次第です~。それでは~。」
ゲームマスターはそういって帰っていった。
そのあと放送が鳴り、放送内で建物に帰るように指示が出た。
僕らは聞いた話をしゃべらなかった。なぜなら占い師はいないのに占い師といった人がいた場合、妖狐または人狼や狂人だからである。
〔健斗、教師4人、死亡 残り人数:59人〕
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