第4話

お昼を食べ、部屋でゴロゴロと過ごしていると夜が来た。

運命が分かれる夜。もしかしたら明日には僕はいない。この世から。

食堂にみんな暗い顔で集まった。みんな分かっているのだ。明日死ぬかもしれない恐怖。これが最後の食事かもしれないことを。

「ねぇ。やっぱりあの3人組いないね。」

確かに、昼中に会った健斗、真優、亮の三人組がどこにもいないのだ。

「どこかにでも隠れているんだよ。多分。」

もし隠し通せたのなら残った人はみんなやるはずだ。

夕食が終わり、部屋に戻ろうとするとゲームマスターがやってきた。

「はぁい!みなさ~ん。もう一度食堂へ行ってスープを召し上がってくださ~い。寝る前に安心できるスープでぇ~す。」

ゲームマスターには従わないといけないので、僕らは食堂に戻り、スープを飲んだ。スープといってもホットミルクだった。

部屋に戻り、お風呂、歯磨きを済ませて本でも読もうと思ったがいきなり睡魔が襲ってきた。それはみんな同じようで、一斉に寝てしまった。

とても深い深い眠りだった。心地が良くてずっと寝てもいいぐらいだった。今の状況を忘れるくらい。

朝がやってきた。目を開けるとうっすらと光が差してくる。

―生きている。僕はまだ生きている。

これまでにないぐらい僕は生きていることに感謝した。

朝食は各自で食べるように言われていたので、水咲、もう一人の幼馴染の紅音あかねと親友の樹希たつきと一緒に食堂へ行った。

僕ら4人しかいなかったが、全員分の朝食が用意されていた。

端に座り朝食を食べるとみんながやってきた。

食べ終わろうとしたその時放送が鳴った。

〈―人狼に食われた人の場所をお伝えします。図書館の奥の林です。朝食を食べ終わった方から移動を開始してください―〉

図書館の奥ってあの3人組がいたところ?じゃあ被害にあったのってあの3人のうちの誰か?!そんなことはないはず・・・

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