第66話 雪崩
ゴネイザを先頭に五十人がアイコムの原に到着していた。
「団長、何が起こるんですかね」
「クリシュナイ。何が起きようと関係ない。村が滅ぶのだ。ここに居て、村の滅ぶのを見ていよう」
「あんた悪だねえ。意気地の無え奴等を選んで置いとくとは」
「奴ら。逃げも出来ずに村で見張りをするだけさ。どうなろうと知るものか」
二人が話しをして居ると大きな声がした。
「ゴネイザ団長。あれは何ですか」
「オイッ。あれを見ろ」
全員が山の尾根の方を見た時、山の尾根が吹雪の様に見えて居た。が、少しして誰かが悲鳴の様な声を上げた。
「雪崩だ。みんな逃げろ」
そう言った時には既に目の前に押し寄せていた。アイコムの原はとても大きく、彼らは既に真ん中くらいまで来ていたので、誰も逃げることは出来なかった。
雪原は静けさを取り戻し、人影は見えなくなった。
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