巨乳レイヤーの見せる夢ははかない

「ね。いっしょにシャワー浴びようよ。綺麗になったら、ミノルくんのここ、いっぱい舐めてあげるから」


潤んだ瞳で麗奈ちゃんはぼくを見つめ、チロリと舌を見せた。


『麗奈ちゃんがぼくのを舐めてくれる… wktk』


期待と妄想で頭がいっぱいになり、ぼくは喜んで彼女の言葉に従った。


「じゃあ、ほら、脱いでw」


そう言って麗奈ちゃんはぼくのシャツを脱がし、ベルトをはずして、パンツごとズボンを引っ張り下ろす。

自分のたかまったイチモツが、しゃがみこんだ麗奈ちゃんの目の前にピンッと飛び出す。

彼女はまだ服を着てるのに、自分はなにもかもさらけ出してしまうなんて、、、

なんだか急に恥ずかしくなってきて、ぼくは前かがみになって股間を隠した。


「麗奈ちゃんも、、、 いっしょにお風呂に行こうよ」


そう言いながらぼくも麗奈ちゃんの服を脱がそうとしたけど、彼女はベッドを出てソファに座り、ポーチからコンパクトを取り出して言った。


「先に浴びててよ。女の子はいろいろ準備が大変なんだから」

「そうなんだ、、、 じゃあぼく、先に入っとくよ」

「うん。あたしもすぐ行く」


鏡をのぞき込みながら、麗奈ちゃんは応える。

彼女の言うとおり、一足先にぼくはバスルームに入った。


バスタブにお湯を溜めながら、シャワーをぬるめに出して頭から浴び、ぼくは麗奈ちゃんが入ってくるのを待った。

熱く火照ったからだが、柔らかな水の流れに包まれて、心地いい。

自分の指で、ぼくは唇をなぞってみた。

この唇が、さっきまであの麗奈ちゃんのおっぱいを舐めてたなんて、まだ実感が湧かない。

それだけじゃない。

これから彼女のはだかも見れるんだ。

細くて小さなからだに似合わない、大きなふたつのふくらみが、歩く度に揺れて、ぼくの元にやってくる。麗奈ちゃんはきっと恥ずかしがって、タオルで前を隠してるはずだ。それを剥ぐ瞬間が待ち遠しくてたまらない。

そんな光景を妄想して、ぼくのあそこは大きくなったままだった。




 だけど、麗奈ちゃんはなかなか来なかった。

バスタブにも、お湯がいっぱい溜まってしまったのに。

化粧を落としたりしてるとしても、ちょっと遅過ぎる様な、、、


「麗奈ちゃん?」


じれてきたぼくは、バスルームから彼女を呼んだ。


「…」


、、、返事はない。


「麗奈ちゃん?!」


水流で聞こえなかったのかもしれない。

バスタブのお湯を止め、もう少し大きな声で呼んでみる。

だけど、彼女からの返事は、やっぱりなかった。

バスタオルを腰から巻いて、ぼくはバスルームを出た。


、、、いない。


どこにも彼女の姿がない。

トイレかなと思い、ドアをノックしてみたが、応答はない。

ドアを開けてみても、もちろん彼女はそこにいなかった。


「麗奈ちゃん?」


さほど広くないホテルの部屋の中を、ぼくはうろうろと歩き回った。

動揺が増してくる。

麗奈ちゃんはいったい、どこに行ってしまったんだ?

どこかに隠れて、ぼくをじらしてるんだろうか?


だけど、クロゼットを開け、ベッドカバーをめくっても、麗奈ちゃんを見つける事はできなかった。

そうして捜してるうちに、ぼくは彼女のバッグがない事に、ようやく気がついた。

バッグだけじゃない。

昼間買ったPhotoshopや、タブレットの入った紙袋もなくなってる。

麗奈ちゃん…

もしかして、、、、、、


「帰った、、、とか??」


慌ててぼくはiPhoneを手に取り、彼女に電話した。


“RRRRR RRRRR RRR…”


コール音が続くばかりで、麗奈ちゃんは電話に出ない。少し時間をおいて、もう一度かけてみる。


“おかけになった電話は現在電源が切られているか、電波の届かない場所にいるため、かかりません”


今度は機械的な案内音声だけが、iPhoneの向こうから流れてきた。

もしかして、拒否られてる?

時間をおいて何度かかけ直す。

だけど何度やっても、彼女と電話が繋がる事はなかった。


『帰ってしまった、、、、、、orz』


どうして?


いっしょにシャワー浴びようって、言ってたのに、、、

誘ってきたのは、彼女の方なのに、、、

いったいなんなんだ、、、、、、orz


なんだかいっぺんに気が抜けちゃって、ぼくはその場にへたり込んでしまった。



『おまえら、あの後なにかあったのか!?』


ヨシキからメッセージが来たのは、ぼくがやっとの思いで気持ちを立て直して、ホテルを出て自分の部屋に帰り着き、パソコンはつけたもののなにをする気にもなれず、放心状態でベッドに転がってた時だった。

ノロノロと、そのメッセージにレスをつける。ほんとの事を話すのは、なんだかバツが悪い。


「まあ、いろいろと…」


ヨシキからは速攻で新しいメッセージが来た。


『まさか、ホテルとか行ったか?』


どうしてヤツがそんな事知ってるんだ?

なんだか気になって、ぼくは電話した。


「実は、『2ちゃん』で叩かれてるんだよ」


電話の向こうから、ヨシキの冴えない声が響いてくる。


「『2ちゃん』で? ぼくが? どうして??」

「ん~、、、 多分、最初の書き込みは麗奈だろうな。そこから火がついて、『祭』になってる」

「祭って、、、 どこのスレなんだ?」

「オレがいつも、イベント前にチェックしてるレイヤーとカメコスレ」

「教えろよ」

「見ない方がいいって」

「そこまで言っといて、そりゃないだろ。アドレス教えろよ」

「やめとけ」

「大丈夫だから。教えろよ!」

「…仕方ないな」


“ピーン”


iPhoneからメールの受信音が流れた。

スレッドのアドレスを送ってきた様だ。

アクセスすると、いきなりぼくを攻撃する様な文字列が、目に突き刺さってきた。


つづく

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