ギルド登録

今日は午前中にもう少し装備を作ったあと午後からは、町へ繰り出すことにした。そうして今も工房で一人製作をしているとラグナがやって来た。


 「どうだい、はかどっているかな」

 「はいお陰さまで、とてもいいものができていますよ」


 そういうとラグナは満足そうにうなずいてこんなことを聞いてきた。


 「ところで昨日はずいぶんと奇声をあげていたようだがなにかあったのか」

 「あ・・・それはですね」


 俺がどこか遠くを死んだ魚のような目で見つめ始めたことで察したラグナは、「やはりいいよ」というと辺りをみまわして聞いてきた。


 「ずいぶんと片付いているがどこにしまっているんだ」

 「あぁこれですよ」


 そういうと蔵をみせて、中から物を一つ取り出して見せた。


 「これはまたずいぶんと凄いものを作ったな」


 そう言うとまじまじとみてきた。そこでちょうど今作っていたものが完成した。


 「ラグナさん、少しこっちにきてもらえますか」


 ラグナは一つうなずくとこちらえ来た。


 「これ、お礼といってはなんですが装備を作ってんでどうぞ」


 そう言って俺は作った装備一式を手渡した。


 「えっとまずこちらの鎧が、対物理、魔法攻撃を一定の量だけ無効するものです。

 で、こちらのブレスレットは蔵で、出したい場所に出したい物をイメージすることで取り出せます。また仕舞う際は仕舞いたい物をイメージして蔵と言うだけです。中に入っている物はリストと言うことで詳細を確認できます。

 あとこの剣には持ち主の一定時間ごとの回復効果があります。で、こちらの鞘には"スタン"という相手を麻痺させる魔法が組み込まれており、【スタン】と言うことで発動します。

 最後にこれらは全て名前をつけることで、所有者を登録し他の者には使用できないようにする効果があるので、必ず登録してください」


 そこまで説明すると皇帝は口をポカンと開けたままた固まっていた。


 「えっとこれは本当に貰ってもいいのかね」 

 「はい、とは言っても全て貰った素材から作っているのでお礼というかは微妙ですがね」

 「とんでもない!これら全ては国宝級のアーティファクトだよ、本当に感謝する」


 そう言うと深々と頭を下げてきた。それでいいのか皇帝!


 「皇帝がそんなに頭を下げるなんて、国民に示しがつきませんよ」


 そうゆうとそれもそうだな、といって笑うと装備を蔵にしまった。


 「もしよければ他のマギアエルガレイオンも見せてくくれないか」


 そういわれたので俺はいくつかのマギアエルガレイオンを見せて、説明をした。途中から名前がイタイ物があったがそこは主人公が製作途中で狂ったのだと思ってほしい。

 そんなこんなで説明を終えるとラグナは公務に戻っていった。


 「さ~て町に繰り出しますか」


 そう言うと最初にランベルトのところへ向かった。


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 詰め所に着くとランベルトはいまどこにいるか聞いてみた。すると今日は見回りがあるとのことで俺は、ギルドに行き登録をすることにした。


 こういうとき大抵ラノベなら受付嬢が可愛かったり、ギルドに入った瞬間喧嘩をうられたりするものだが、さてどうなるものかとギルドに入る。ギルドに入るとお金の絵が書いてあるコーナーとお酒の絵が書いてあるコーナーがあった。その上にはそれぞれ受付と酒場と書いてある。俺が受付に行くとそこには金髪碧眼、ゆるふわロングで少し胸が小さいがバランスのいい可愛い女の人がいた。


 (おお!いいほうのテンプレきたー!)


 と内心喜んでいると向こうから話しかけてくれた。


 「どのような依頼でしょうか」

 「いぇ、ギルドに登録したいのですが」


 そう言うと、なぜか空気ががらんと変わった。そして次の瞬間


 「おい!ここはてめぇみたいなガキが来る所じゃねぇんだよ!さっさと帰りやがれ」


 そう言うとナイフを投げてきた。


 (マジですか)


 まさかの予想の斜め上テンプルを両方あわせもっていた。俺は驚いて立ち尽くしていると彼女は受付から出てくると投げたナイフを壁から抜き取るり斬りかかってきた。


 (てかナイフ刺さっていたのかよ)


 俺はそのナイフを避けるとスタンを使おうと構え直した。


 「待ちなさい!」


 という声が聞こえたかと思うと彼女が動きを止めた。すると奥から、50代位の優しそうな顔をしたおばあちゃんがやって来た。


 「すまないね、ギルドに登録しようとしたんだろ|

 「えぇそうですけど・・・」

 「そうかい、じゃあ登録するからこっちに来てくれよ。

   カリナ、少し奥で休んできなさい」


 そう言うとさっきのカリナというらしい人はおばあちゃんが出てきた所から奥へと入っていった。


 「えっとまず言葉は・・・平気だね。

   じゃあこの紙に名前を書いてくれ、あとは登録料として銀貨5枚貰うけどいいかい。」


 俺は肯定の意味を込めてうなずくと紙に名前を書いた。すると黒色のカードが渡された。おそらくラノベとかでお馴染みのあれである。


 「これはねステータスプレートといってその人の身体能力がわかるんだよ、まずそこの窪みに血を少し垂らしてごらん」


 すると文字が浮かび上がってきた。まさかリアルでこれが体験できるとは思わずとても嬉しかった。


 「どれどれ見せてみ」


 そういったのでわたしてみた。


 「なぁ~に~!?」


 おばあちゃんなおじさんみたいな声で叫んだ


 「あんたこれはどうゆうことだい」


 どうゆうこともこうゆうことも、俺にはよくわからないが出てきた文字は以下の通りだ。


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 リュウジ=マミヤ (男)


 ・筋力=50

 ・体力=130

 ・魔力=2020

 ・瞬発力=1820

 ・対物理攻撃=50

 ・対魔法攻撃=2020


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こんな具合だった。おばあちゃん曰く初期は普通オール10位らしい。それにもし鍛えてもオール1000が大体の人間の限度なのに俺には2000を越えているものもある。もはやこれはチートである。


 「ところでこの魔力ってマナとどう違うんですか」


 そうてっきり今まで魔力とマナは同じものだと思っていたが、なにか違う気がしてきたのだ。


 「魔力っていうのはマナに干渉する力で、マナっていうのは事象等に干渉する力、マナを直接操作して事象に干渉するすることは出来ないし、魔力単体でもなんにも出来はしない。魔法は魔力を消費して発動するがこの消費量は熟練度によって左右されるんだよ」


 最後に冒険者レベルについて説明を受けた。この世界ではレベル毎に受けられる種類や物が変わるらしく。レベルは10まである、レベル毎に色分けされているらしく詳しくは以下の通りだ。 

 また各依頼をこなしていくことでポイントが貰えレベルを上げることができるらしい。


 レベル1 ・色 黒

      ・依頼の内容 採集系、手伝い系。


 レベル2 ・色 緑

      ・依頼の内容 危険度1の魔物の討伐


 レベル3 ・色 青

      ・依頼の内容 危険度2の魔物の討伐


 レベル4 ・色 赤

      ・依頼の内容 危険度3の魔物の討伐


 レベル5 ・色 桃

      ・依頼の内容 危険度4の魔物の討伐、商隊の護衛


 レベル6 ・色 黄

      ・依頼の内容 危険度5の魔物の討伐


 レベル7 ・色 白

      ・依頼の内容 貴族の護衛


 レベル8 ・色 赤褐色


 レベル9 ・色 銀

      ・依頼の内容 災害級の魔物の討伐


 レベル10 ・色 金

       ・依頼の内容 天災級の魔物の討伐


 魔物の危険度についてはまだ戦ったことがないのでわからなかった。ちなみに盗賊団などを壊滅させたりすると依頼ではなくても確認できる人がいた場合ポイントがつくらしい。俺は説明を受けると依頼を受けずにお城へと帰った。

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