if中二病が異世界転移したら

@himeno

転移編

消失

2017年9月、東京都、天気、曇り


 (よっしゃ今日は絶好の儀式魔法日和だせ!)


 「我が声に応じ、悠久より閉ざされしその門を開きたまえー」


  がらがら~


 「おはよ~今日も見事にイタイ登場ありがとう笑」


 今イタイ登場をした彼こそが、この話の主人公である"間宮まみや 竜次りゅうじ"である。

 見ての通りとてもイタイ中学ニ年生であり、世間一般で言うところの中二病である。


 「今日は我が貴様らに素晴らしいものをみせてやろう!!これは我がとある場所から発掘した(自分で書いた)新たなる魔法書である。これを使えば全ての物が自由に呼び出せるのだ!

 どうだ!すごいだろう!

 今からあるものを呼び出そうと思う皆のものとくとみるがよい」


 そう言うと彼は鞄から魔方陣のかかれた紙を取り出した


 「いざ!!

 我ー、我が依るべに従い我が下に顕現せよ!」


 と、自分で作った魔法書の一説を読み、これまた自分で作った文字の刻まれたナイフを取り出した。そしてそのナイフで自分の指を切ってその血を魔方陣の上に垂らした。


 「て、おい!なにやってんだよ!誰か先生読んでこ・・・・い!?」


 中央の魔方陣に血を垂らした瞬間辺りは白い光に包まれた、気がつくと光が発生した中央にいた竜次の姿はなくなっていた。


 「あれ?俺今なんて言おうとしたんだっけ」


 なんと教室から彼の存在、彼がいたことそのものがなくなっていたのだ。

 いや、教室だけではない!世界中から間宮 竜次という存在そのものが消え、いなかった事にされていた

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