アカリ

バーで働くうちに常連と仲良くなった。

「ねえきいて、リク。カツヤととうとうやっちゃったの。」

アカリは会社の同僚と付き合っている

カツヤと言う男は奥さんがいる

不倫てやつだ

「ヤバイじゃん。妊娠したらどうするの?」

「だいじょうぶ、私は産めづ女、赤ちゃん出来ない体質なの。カツヤは結婚してるけどかわいそうなの。奥さんが料理も掃除もしないから帰ったらしなきゃならないんだって。なんでそんな女といるのかアカリ理解出来ない。」

グラスをもてあそびながら肩をすくめる。

「子供のためだろ。アカリちゃん、不倫なんてやめなよ。ろくなことにならないよ。」

オーナーねユキヤが言う。

オーナーは二児の父親だ。

「カツヤはアカリをいずれは選んでくれる。子供の親権とって離婚するって言ってるもの。」

そんな言葉は言葉だけと彼女は疑わないのだろうか?

「あかりちゃん考え甘いと思うよ。裁判とかになったらどうするの?」

「裁判?あの女働いてないんだよ。アカリは子供は大好きだしいだいじょうぶ。」

目がうっとりとしている

女の時はこういう顔していたのだろうか?

「アカリちゃん、好きなだけじゃ子育ては出来ないよ。それに子供だって本当のお母さんがいいと思うよ。」

ユウさんがお手製のカルパッチョをだす。

「アカリはねえ、この見た目だけど家事も出来るしお菓子も作れるの。こないだ手作りのパンあげたらカツヤも子供達も喜んで食べてくれたし。あの女、自分のこと優先で子育てしてないと思う。まりちゃん、娘ちゃんは四歳なのにおトイレ行けないんだよ。」

あの女といった目はきつくなる。

「子供はそれぞれだから......」

「とにかくあの女はカツヤのことを追い込んでる。家賃も払えないほどお金使い込んでるし。アカリがお金貸してあげてるんだから。」

スッカリ出来上がってるアカリちゃんから少し離れた所にいた常連のレイカさんがアカリの側によりダンッ!

とビールジョッキを置く。

「あんたまじそいつと別れな、ヒモにされるよ。」

急に来たのでビックリする

「ヤダア、オバさんカツヤはそんなひとじゃないし。もうみんなしてひどおいアカリ帰る。ユンユン お会計。」

伝票をだすとお釣りもまたずに帰ってしまった 。

「リク、ごめん追いかけて。」

ユウさんにいわれて追いかけた。


外にでるとうずくまるアカリがいた

「アカリちゃんだいじょうぶ?」

「リク......わかってるのよ。アカリは......」

そにまま泣き出したアカリを店の裏に連れていく。

「リク、私を抱いて。」

固まる

男じゃない......だから抱けないとわいえない

「アカリちゃん、僕が抱いても意味ないし傷つくだけだよ。お店のお客と店員それが僕らの関係だから。」

また激しく泣いたかと思ったら

眠っていた

綺麗に整えられた爪

メイクもファッションもばっちり

彼女を好きな男はいくらでもいるだろう

何で執着するんだろう?

不倫するような馬鹿男に......。

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