ラブマイファミリー

@amigajapan

第1話

ある国に、絵を描くのがとても好きな少女が、いた。

その子の家は、森の入り口の前の、大きな木の中だった。

その家は、ちょっと変わっていて、入り口の扉は、クローバーの形にくり抜いた木の扉だった。


そして、窓は、ハート型で、色は、ステンドグラスのように、カラフルだった。少女のベッドは、牧草を乾燥させた草でできていて、横になると、フワッと、身体を暖めてくれるような、柔らかなベッドだった。


彼女は、おじいちゃんと二人で住んでいた、おじいちゃんは、娘が生きていた時は、優しくて、明るくて、社交的な人だった。


しかし、娘が病気で亡くなると、一変して、無口て、街にもいかず、買い物は、孫の少女に任し、自分は、いつも部屋に閉じこもっているか、外に出て、牛とヤギの世話をしているくらいだった。


少女の趣味は、森の中を、探索するのと、思いついた絵を描くのが、大好きだった。


ある日、少女は、絵を描くペンと、紙がなくなったので、街に買いに行った。そこで、奇妙な店を見つけた。普通の本屋なんだが、なぜか、他のお店とは、合わない不釣り合いな、お店だった。

その店に、吸い込まれるように、少女は、入って行くと、中は高い本棚が、いっぱいあって、本がひしめくように、びっちりと並んでいた。

店の奥に、年老いたおじいさんが、座っていた。


少女は、そのおじいさんに、「あの、ここは本屋さんですよね?本がいっぱいありますね。」と、言うと、そのおじいさんは、「当たり前だ、うちは本屋だ。まあ、他にも売っているがな。」と、むすっとして応えると、黙ってしまった。


少女は、店の中を見回した。すると、本棚に紛れて、スケッチブックが、あった。そして、もっと探すと、ペンも置いてあった。

少女は、喜んで、おじいさんのとこに行き、「あの、これも売り物ですか?」と、聞きに行った。すると、おじいさんは、「ああ、そうだよ。

「絵の具も、それ、そこにあるよ」と言うと、確かさっきはなかったとこに、絵の具か、置いてあった。


少女は、「おじいさん、これ、全部で、いくらするんですか?」と、聞くと、「あんたは、絵が好きそうだから、まけてやるよ」といい、少女の持っているお金で、買えた。


少女は、嬉しくて、街をクルクル回りながら、家に帰っていった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る