未来の世界の設定

 十万PVごとに出て来る二十数年後の大島サイクルの設定を少々。作者が病の為か加齢の為か記憶力が怪しくなっているのでメモ代わり。


 主人公の大島中は亡くなっており、リツコと娘のレイがリツコの実家に住んでいる。リツコは若々しく見えるが重力に逆らえない模様。料理は相変わらず下手。


 レイは母と違って素顔から派手な顔立ち。大人っぽい外見。薄化粧でガッツリ化粧をしたリツコとそっくりな顔になる。見た目はリツコ、料理上手は中から引き継いだ。完全無欠に思えるが中に似てしまったのか勉強があまり得意でない。特に社会科が苦手だった。大学卒業後は億田不動産に就職。事務員をしている。大学時代に大型自動二輪免許を取得している。普段はジョルカブに乗っている。たまにゼファーに乗るとリツコと間違えられる。


 リツコの実家を借りていた今津克己・今津麗兄妹のうち妹の麗は高校卒業後に都会の大学へ進学。その後キャリアウーマンとしてバリバリ活躍中。兄の克己は結婚後自宅を建てた。子供が生まれて手狭になったらしい。


 今津兄弟が引っ越しをして空き家になった所へリツコとレイが引っ越してきた。中が入院していた高嶋市民病院に近かった為の引っ越し。その際、億田金一郎の伝手で耐震性を高めたりキッチンその他をリフォームしている。


 大島サイクルは死期を悟った中が売却。買ったのは本田速人と理恵。中の死後にハイエナの如くバイクを奪いに来たマニアは億田金一郎が何らかの手段で追い払った。


 ちなみにエンジンで動く原動機付自転車一種は『機械式』、電動モーターで動く原動機付自転車一種は『電気式』と呼ばれている。


 この物語の世界では原動機付自転車一種(五〇㏄未満)の新車はほぼ全て電動になっている。排気ガス規制をクリアーできなかったのとリチウムイオン電池の性能が上がったことが大きな理由。


 大島サイクルは本田サイクルに名称変更。速人と理恵はカブ系以外のバイクも修理・整備をしている。取り扱い車種は原付二種までの小さなバイク。機械式原付を扱う数少ないお店。車輪の会所属。大島の死後、理恵は三十九歳で懐妊。元気な娘が生まれた。名前は『理生りお』理恵そっくりな元気な娘、名前の由来は『恵からギャアとまれた』から。幼少期の理恵とソックリで、まるでお猿。


 中が亡くなったのはレイが大学生の時。金一郎が学費・中の入院費を何等かの形で調達したらしい。中から預かった金を上手く運用した模様。


 リツコは真旭に移転した高嶋高校で相変わらず。舎弟の竹原は出世する予定。中の死後三年の時点では教頭。リツコが定年で高嶋高校を去る時に校長となる予定。この時代の高嶋高校は少子化が進み三クラスしかない。


 六城石油は今都から真旭に移転。高校の前に有るので高嶋高校の生徒が給油することが多い。官公庁に石油を卸す日々。商売は順調。真旭町に移転後、車輪の会へ入会した。


 晶と薫はリツコが産休で家に居る時に婚約。二〇二〇年六月ごろ結婚。一男一女に恵まれた。長男のかえでは母親に、長女の紅葉もみじは父親に似た。要するに普通のイケメンと可愛い女の子の兄妹。楓は専門学校を卒業後パン・ゴールへ修行に来る予定。将来は薫の店を継ぐ予定。紅葉は薫の店でアルバイトをしている。


 晶は白バイの指導教官になっている。女性白バイ隊員候補生のお姉さん・お母さん的存在。浅井家は大津市在住の予定。


 中の整備したバイクは本田サイクルが面倒を見ている。


 滋賀県高嶋市は本田夫妻が安曇河町に帰って来る数年前に再編成されて北部と南部、そして朽樹の三つに別れている。北部は今都・蒔野と真旭町の一部で『今都市』となり、南部は真旭の大半と安曇河町、そして高嶋町が合わさり『新高嶋市』となった。朽樹は独立して単独で『朽樹町』となっている。


 新高嶋市と朽樹町は湖西南部連合として下水処理施設やごみ処分場などの大規模公共施設を共有している。市役所本庁舎は真旭町にある。真旭町は官公庁が集まっている。


 中の死後、今都市は財政破たんした。自衛隊の駐屯地・演習場が無くなったことが影響しているらしい。一時期は再編成して再び高嶋市になると噂があったがいつの間にか消えた。財政破たん後の今都市は治安が悪くなり、高嶋高校を始めとする県の施設が新高嶋市庁舎がある真旭町へ移転している。メインの顧客が官公庁な六城石油も同時期に移転した。


 今都市は大麻事件以降イメージが悪くなり、巻き添えを喰らった蒔野は大幅なイメージダウン。観光客が激減した。自慢のメタセコイヤ並木も財政難で手入れが行き届かず、樹木の寿命と共に倒木が増えて通行禁止となった。


 億田金融は不動産業がメインとなっている。億田金融不動産部は金融業を縮小すると同時に億田不動産に改名した。億田金一郎は六十五歳になったのを機に社長を引退。会長兼相談役となり社長のサポート役となった。普段はアパートやマンションの庭を自分の趣味として弄っている。会社には週三日くらい出て来るが作業着を着ているので会長っぽくない。


 億田不動産は今津克己が引き継いだ。堅実な商売を続けている。


 佐藤亮二と沢井綾は二十代半ばで結婚。一男一女に恵まれ二人とも本田サイクルの常連となっている。轟美紀は女優となって活躍中。西川絵里は結婚して専業主婦となった。


 真野澄香は外科医となり新高嶋市民病院に勤務。近日開業予定。今津麗は都会でキャリアウーマンをしている。小島瑞樹は専業主婦。藤樹四葉は主婦をしながらパートで働いている。住吉今日子は中学校教師になって国語を教えている。


 高石令司はグラフィックデザイナーとして活躍中。高校時代の彼女と交際を続け、社会人になって数年後にプロポーズ。結婚して以来、嫁の尻に敷かれている。角晃司は幼馴染と結婚。結城愛奈も同じく幼馴染と結婚。


 


 


 

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