第5話 忘年会……。
12月と言う月は、色々な会社で忘年会が行われる。
私の会社も例外では無く、まさに今日、忘年会が行われた。
仕事上がりの仕事のように感じる。
私の会社は、厳しい会社なのか忘年会もスーツ着用が
義務付けられている。
私も忘年会などのイベントは、何度も参加している。
本当は時間の無駄だし、ストレスがたまるだけなので
参加はしたくないが、強制だから仕方がない。
実は、前回の忘年会で私は大失敗をしている。
お酒を飲んで、意識不明になって生死の境をさ迷ったのだ。
今回の忘年会も意識不明になった式場で、少しトラウマが
残っていた。
あの時は、自宅から式場までの距離約6kmを長距離
マラソンして式場に向かい、脱水症状でアルコールを
取り込み自業自得と言う結果だった。
タクシー代をケチって、マラソンで向かった結果があとで
菓子折りなどを持って行き、高くついてしまった。
今回は、親がお休みをとってくれたので、マラソンで
向かう必要も無く、無事に終了した。
ここまで聞けば、過去の失敗を学んだのだなと思われる
方も居るのだろうが、私にとって問題は、そこではない。
ただでさえ、精神状態がギリギリのところで仕事を
こなしているのに、その上、忘年会と言うものが追加
される。
皆、忘年会だから楽しそうに話をしたりして盛り上がっている。
私はと言うと、誰とも関わりたくないから話もしないし
ただただ、楽しそうにしている人間達を観察するだけで自虐を
しているような感じなのだ。
丸テーブルの席で、5人が椅子に座っている状況だったが
4人は楽しく話をして、盛り上がっているのに私だけが
何も話す事なく、ういていた。
苦痛でしかない。
こう言う結果になるのは、参加する前から分かっている事なので
出来る限り、参加はしたくない。
それでも、強制となれば仕方がない。
忘年会が終わって皆、帰宅して、お風呂に入って寝る事だろう。
私は、どうだろう?
いつもより精神状態を崩して、苦痛に耐えているだけ……。
処方されている薬以上の安定剤を飲みたいと今、思っている。
心は薬を飲みたくないのに、身体は薬を欲する悪循環。
最悪だ……。
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