第12話 ダーティ・マリー

 巨大なトカゲみたいなの、蛇みたいなの、甲虫みたいなの、蝙蝠に足が生えたみたいなの、と様々な生き物――魔物が、一群となって遥か前方から濁流のように向かってきていた。近づくにつれて、魔物達が生み出す轟音がより鮮明になっていく。俺が感じ取ったのはその音だったらしい。


「なっ、なんだ!? 百鬼夜行!? 妖怪大戦争か!?」


 俺は異様な光景に思わず後ずさりし、身を翻して逃げようとするが、セツカは、


「おおおおおおおおおおオオオオオオオオオオ――――――ッ!!」


 と、雄叫びを上げながら、むしろ前へ向かってずんと足を進めた。


「見たところ木っ端どもばかりだけど、集団でかかってくるとは考えたねっ! その意気や良しッ! さああ、いざ尋常に殴り――あいっ?」


 俺は、興奮しながら尚も前へ進もうとするセツカの腰をがしっと掴み、そのまま右肩へ担ぎ上げ――後方へ全力で走り始めた。


「ちょ、ちょっとー! 良いとこだったのに何するのさッ!?」

「良いとこも知床もあるかっ! 口閉じて大人しくしてろっ!」


 セツカは「シレトコって何!?」と言いながら、なおも右肩の上でじたばた抵抗していた。俺はセツカをがっちりと押さえ込み、出入り口へと猛然と疾走し始めた。びゅうびゅうと風を切る音が耳へ飛び込んでくる。小柄とはいえ人ひとり担ぎ上げているにもかかわらず、信じられない速さで駆け抜けていく。強靭な肉体にしてもらったおかげだろう。エルカさんマジ神!


 更に気合いを入れて大地を蹴ると、俺はより一層加速していった。体は全く疲労や負担を感じていない。これならなんとかなるかも、と思っていると――前方に微かな光が見えた。


 俺はその微かな光を目指し、体をぐっと前へと傾けて駆けていく。ぐんぐんと光が近づき――俺とセツカはダンジョンから草原へと勢い良く飛び出した。ぎらつく太陽光が俺の目に突き刺さり、ずきりとした鈍い痛みと共に一瞬目が眩んだ。


 しかし、そんなことを気にしている場合ではない。俺は目をこじ開け、少し横に回って小高い丘を急いで登って行く。そしてダンジョンの出入り口の上方あたりでしゃがみ込み、姿勢を低くしたまま息を潜めて下の様子を伺う。


 すると、足元から感じる地響きが次第に大きくなっていき――ダンジョンの出入り口から魔物がわっと飛び出してきた。次から次へと出るわ出るわ、先ほど見かけた魔物以外にも巨大な鶏みたいな生き物や、蜘蛛や蠅や百足のようなのまで飛び出してきている。うわぁ、あれに出会わなくて本当に良かった……。


 息を潜めたままじっとしていると、飛び出してくる魔物の数は段々と少なくなっていき、やがて完全に出てこなくなった。飛び出した魔物の群れは小高い丘の上に潜んだ俺たちに気付くことは無く、そのまま四方八方へ散って行き、すっかりいなくなってしまった。


 俺は「はああっ」と大きなため息をひとつ漏らし、どしんとその場に腰を下ろした。よ、良かった、なんとか助かったみたいだぞ……。そのまま口をぽかんと開け、しばし呆けていると、


「ちょっとー! そろそろ離してよ~!」


 と、右肩でがっちり掴んだままだったセツカが文句を言ってきた。そういえば降ろすの忘れてたな、と俺が手を緩めると、セツカがパッと肩から飛び降りる。ついでに握りしめっぱなしだった光石も魔力を吸い出してポケットにしまい込んだ。


「もうっ、せっかくの魔物軍団との殴り愛の好機だったのに~! 勿体ないっ!」


 俺の方へくるっと向き直ったセツカがプンプンしながら抗議の声を上げた。


「殴り愛どころじゃなかったろうが! あんなのに轢き殺されたくねーよ!」

「いやぁ、木っ端どもばっかりで強者の気配はしなかったから、多分大丈夫だったと思うよ? にしても、何度かダンジョン探索した中でも、こんな事態は初めてだよ~。結構面白かったかもっ」

「俺は全ッ然面白くなかったわ……」


 怒っていたかと思えば、次の瞬間にはうきうきと楽し気にしているセツカを見て、俺は疲労感で肩を落とした。「こんな事態は初めて」って、やっぱりこいつがダンジョン殴ったせいでおかしくなったんじゃないだろうな……こいつと一緒にダンジョンに潜ったのがそもそも失敗だったな……。


「なぁ、疲れたし、もう今日はこれで帰ろうぜ……家で休みたいわ……」


 流石にもうダンジョンに潜る気は無くなった俺は、恐る恐るセツカにそう進言した。


「うーん、そうだね。ちょっと残念だけど、こんな若いダンジョンじゃ強者は望むべくもないし。将来性に期待ってことで!」


 セツカはそう言って、地面に向かって「大きく育つんだよ~」と語りかけながら、げしげしと蹴りつけていた。育って欲しいんなら殴る蹴るはやめてやれよ。


「よし、じゃあ家に戻るか」


 どっこいせっと腰を上げると、セツカが俺の方を見ながら「あれっ?」と不思議そうな声を漏らした。


「ん、どうかしたか?」

「シンタロー、頭に何かくっ付いてるよ?」


 俺が「へ?」と間の抜けた声を出すと、俺の頭上から「ちっ、ばれたか」と女性のような声がした。な、なんだ? 俺の頭部が自由意志を持ったのか!? それとも瘴気に当てられて二口女、いや二口男女になっちまったのか!?


 動揺しながら慌てて頭の上に手をやると、俺の頭の辺りから何かがひゅっと離れる気配がした。そして俺とセツカの眼前に、羽の生えた小さな女性――妖精が姿を現した。


「うおっ! よ、妖精!?」


 驚きの声を上げる俺を、緑色の小さな瞳が見据える。金色の髪の毛が風でなびき、緑っぽい色のワンピースからは小さな手足がにゅっと飛び出していた。


「このままくっ付いていってやろうと思ってたのに……あんた、あたしの擬態によく気づいたわね。褒めてあげるわ」


 妖精が憎々しげにそう言って、ぎろりとセツカを睨みつけた。ファンタジーらしい生物の登場に仰天している俺とは違い、セツカの方は冷めた視線を妖精に送っていた。


「なァんだ、妖精か。雑魚相手じゃ殴り愛は出来ないや」


 セツカはつまらなそうに言うと、「はァ」とため息をついた。セツカの容赦無い言葉を聞き、妖精がぐわっと荒々しい表情になる。


「誰が雑魚ですって!? 体は小物、態度は大物! 妖精界に燦然と輝く綺羅星! クレメンタイン地方の麒麟児、マリー様とはこのあたしのことよっ! ええい頭が高い! 控えい、控えおろう!」

「え、じゃあ強者なの?」


 セツカが腰を低くし、さっとこぶしを構えて、妖精――マリーに狙いを定めた。


「すみません弱者です」


 マリーは即座に手のひらを返し、サッと俺の背後に素早く身を隠した。態度も小物じゃねぇか。


 その様子を見たセツカは「も~っ、ややこしいこと言わないでよねっ」とぷんぷん憤慨しながらも構えを解いた。こいつもこいつでブレねぇな……。


「全く、これだから殴道宗の奴らは……殴ることしか頭に無いのかしら……」


 俺の背後に隠れていたマリーが、ぶつぶつと文句を言いながら俺の左肩へちょんと乗っかって来た。俺はその言葉を聞き、内心ホッとしていた。良かった、やっぱ殴道宗が特別変なだけで他の人間は多分そうじゃないんだろうな。今日一番の収穫だぞ。


 安心して少し気の緩んだ俺は、顔を左肩のマリーの方へ向け、


「お前、いつの間に俺にくっ付いてたんだ? ダンジョンの中にいたのか?」


 と、疑問をぶつけた。それを聞いたマリーが俺の肩の上で胡坐をかいて語り始める。


「ええそうよ。若いダンジョンを見つけたから早めに一等地を確保して、がっぽり瘴気をいただいてウハウハしようと思ったのに、ダンジョンが何だか急に揺れ始めたと思ったら崩落し始めてね……」


 急に揺れ始めて崩落、と聞いて俺は反射的にセツカに視線を向けたが、セツカは素知らぬ顔できょとんとするだけだった。や、やっぱこいつが原因、だよな……。


「魔物達が慌てて逃げ出し始めたから、あたしもその流れに乗って一緒に逃げてきたのよ。そしたら外で隠れてるあんた達を見つけたから、くっ付いてあげたってわけ」

「『くっ付いてあげた』って、なんでそんなに上から目線なんだよ?」

「あら、ダンジョン周辺にいた人間なんてあんた達くらいだから、たぶんあんた達がダンジョンに何か悪さしたんでしょ?」


 俺は「むぐっ」と言葉に詰まった。ば、ばれてやがる。こいつ、小物のくせに勘は鋭いんだな……。


「まっ、それは別にいいのよ。人間がダンジョンに来るのは習性みたいなものなんでしょ? 何も聞かないでおいてあげるわ。でも、あたしは住む場所が無くなっちゃったのよねぇ~」


 マリーはわざとらしくそう言って、よよと泣き伏せるような仕草をとった。


「ああ、可哀そうなマリー……獰猛な魔物が跋扈する、野蛮でおぞましい世界に一人放り出されてしまうなんて……このままじゃ、無力でひ弱な私の命は、花のように美しくも儚く散ってしまうわ……」


 芝居がかった喋り方のまま言葉を続けるマリーに、セツカが「妖精界の綺羅星じゃなかったの?」と突っ込みをいれると「あんたは黙ってなさいよ!」とマリーがカッと吠えた。


「全く……ま、そんなわけで、あんたにはあたしの『巣』になってもらうわよ」

「は? 巣?」

「そう、巣よ。あたしが見た所、あんた結構魔力も多くて頑丈そうだし、この衣服もなんだか触り心地良いしね」


 そしてマリーはサッと素早く俺のシャツの胸ポケットに入り込み、「お、ここも中々悪くないわね」と言って、ひょこっと顔だけを出した。


「シンタロー、もっとガツンと言っておいた方が良いよ! こういう輩はつけ入る隙を見せたらどこまでもつけあがるからねっ! 最初の対応が肝心なんだよっ!」

「お前、人のこと言える立場じゃねーだろ……」


 俺が冷めた言葉を返すと、セツカは「なんでさー!?」と憤慨したような顔になったが、自分の胸に手を当てて日頃の行いを良く考えて欲しいもんだ。


「おいゴルァ! 誰がこういう輩じゃ! あったまきた! これでもくらえ、妖精汁ようせいじるっ! ぺっ! ぺぺぺっ!」


 マリーは怒鳴りながら俺の胸ポケットから飛び出し、口からぺぺぺっと妖精汁――唾を俺たちの方へ吐きかけた。俺は慌てて「うわっ! きたねぇ!」と飛びのいて唾を避け、隣のセツカも「わっ、あぶなっ」と素早く身をかわしていた。その様子を見ていたマリーが、


「はァ!? 汚いとは何よ!? これは妖精汁っていって霊験あらたか摩訶不思議、貴重で希少な神の雫よ!? その筋じゃ高値で取引もされてるんだからね!」


 と、ぎゃんぎゃん吠えた。高値で取引って……いや、どうせろくでもないから深く考えるのはやめておこう。俺は別の事を聞こうと口を開いた。


「霊験あらたかって、例えばどんな効果があるんだよ?」

「なんと! これを塗っておくと傷の治りがちょっと早くなるのよ」

「要するに唾じゃねぇかっ! ふざけんな!」


 俺はマリーをひっ捕らえようと手を伸ばすが、マリーはそれを全て器用にかわし、俺の両手はスカスカと空を切るだけだった。こいつ、ちょこまかと……!


 一方のマリーは余裕綽々といった様子で、空中で足を組み、歯ぎしりして悔しがる俺を悠々と見下ろしていた。


「なぁに、それは。見世物かしら? そんな程度じゃあたしの巣に相応しくないわよ、やり直しッ!」

「ち、調子に乗りやがって……! ゆ……許さん……絶対に許さんぞ、虫ケラ! 一泡吹かせてやる! くらえっ、泡ッ!」


 そう叫んで両手を突き出すと、俺の手のひらからポコポコと大量の泡が発生して空中に浮遊し始めた。マリーは一瞬何事かと警戒していたようだったが、俺が出したのが泡だと分かるとすぐに舐め切った顔に戻った。


「はぁ~? 何これふざけてんの? 一泡吹かせるとか言っておきながら自分が泡吹くとかマジ受けるんですけぶるああァっ!?」


 マリーが調子に乗ってツンと泡をつついた瞬間、泡が勢いよく「パァン!」と弾け、マリーが衝撃で吹き飛んだ。そのまま別の泡に衝突し、その泡がまた弾けてマリーもまた吹き飛び――「パパパパパパパパパァンッ!」と次々に泡が弾け、鉄砲隊の斉射のような音が周囲に鳴り響いた。それと同時にマリーが「ぶべべべべべべべべべっ!」と空中であちこちへと弾け飛ぶ。やがて泡が全て無くなり――ぼとりとマリーが地面に落下した。その様子を見て俺は、


「はっ、汚ねえ花火だな!」


 と、一言吐き捨てた。それを聞いたマリーがぼろぼろの姿でむくりと起き上がり、俺へ向かって吠え掛かる。


「ゴルァ! 油断させておいて卑怯よッ! 殺す気かっ!」

「地位と権力にしがみついた結果がこれ。一足早く謝るべきだったな? お前調子ぶっこき過ぎてた結果だよ?」

「キィィーッ!」


 俺に向かって威嚇はしてくるものの、結構ダメージが大きいのかマリーは空を飛ばずに地面に這ったままだった。俺はそんなマリーを悠然と見下ろす。


「妖精から小人に格下げ……いや格上げ、かな? はーっはっはっは!」

「ち……ちくしょおおお…………!!」


 俺の煽りに、マリーが心底悔しそうな唸り声を上げる。と、その時、俺とマリーの争いをそばで見守っていたセツカがふいに「へぇ~」と楽し気な声を漏らした。


「今のがシンタローの魔法かぁ。面白い魔法使うねっ! ところでシンタロー」

「殴り愛はしません」

「ちょっと! まだ何も言ってないでしょっ!?」

「お前、今『まだ』って言ったな? 魂胆バレバレだっつーの!」


 ぴしゃりと断った俺に対し、セツカは「も~っ、けちっ!」とぷうっと頬を膨らませた。ケチもヘチマもねぇっての。何かあるとすぐ殴り愛に持っていこうとしやがって。油断も隙も無いわ。


「ほんと、殴道宗はどいつもこいつもおかしい奴ばっかりね……」


 突然、左の耳元からマリーの声が聞こえ、驚いてそちらに目をやると、傷が全て消えたマリーが俺の肩の上で悠々と肘をついていた。


「あれっ!? お前、いつの間に肩に乗ったんだ!? それにもっと傷だらけだったろ!」

「バカ笑いしおって。このあたしが妖精汁を使えることを忘れたのかしら? 傷なんか妖精汁かけて治したわよ。ガッカリしたかな?」

「おい、つまり涎まみれってことか!? きたねぇ!」


 さっと手を伸ばして左肩からマリーを払いのけようとするが、マリーはそれを素早くかわして右肩へと移動した。それならと右肩を払おうと試みるも、マリーは再び俊敏にかわし、今度は俺の頭の上にすとんと乗っかった。こ、こいつ、逃げ足は一級品だな……。


「も~、シンタローってば何をちんたらしてんの? 私が代わりにさくっと消し飛ばしてあげようか?」


 セツカは見かねたといった様子で、俺の頭上に狙いを定めつつ、腰をスッと落としてこぶしを構えた。俺とマリーは慌てて二人で止めにかかる。


「おいやめろ! 俺の頭がさくっと消し飛ぶ未来しか見えねーから!」

「ちょっと! 雑魚は相手にしないんでしょ! 初志貫徹しなさいよ!」


 俺とマリーのコンビネーションプレーにより、セツカは「ちぇっ、善意で言ってあげてるのにっ」とぶつぶつ言いながらもこぶしを収めた。


「ふう……驚かしやがって……!」

「ほら、諦めてあたしを住まわせなさいな。何気に良い相棒になれると思うのよね、あたし達。こう見えて結構な情報通なんだから、役にも立つはずよ。試しに何か聞きたい事はあるかしら?」

「そうだな……お前を消す方法」

「上等だゴルァ! まずは礼儀ってもんから教えてやるわ!」


 マリーはそう叫ぶと俺の髪の毛をギリギリと引っ張り始めた。俺が「いでででででっ! こらっ、髪はやめろォ!」と振り払おうとしていると、視界の隅でセツカが無言で再びこぶしを構えるのが見え、俺はまた慌てて口を開いた。


「分かった分かった! しばらく住まわせてやるから引っ張るのやめろ! このままじゃ二人とも消し飛んじゃうから! 共倒れだから!」

「全く、さっさとそう言わないからややこしい事になるのよ。仮にもあたしの巣なら潔さってものを学んで欲しいわね。この経験を活かして、次からはもっと頑張りましょう!」


 マリーは髪の毛を引っ張るのをやめると、ササッと俺のシャツの胸ポケットに身を隠した。ややこしい事になってるのはお前のせいだろうが、と思いつつも、ダンジョンをおかしくしてしまったのは俺達の責任――ほとんど全てセツカだが――なのは確かなので、俺は観念した。セツカに殴られるよりはこいつを住まわせた方がだいぶマシだ……たぶん。


 そんなことを考えていると、胸ポケットからマリーがひょこっと顔を出し、


「ほら、巣。あんたの巣に案内しなさいよ」


 と、催促してきた。


「誰が巣じゃ! 俺には牧野新太郎って名前があるんだよ! 新太郎とでも呼べ!」

「はいはい、それじゃシンタロウ、口よりもさっさと足を動かしなさい。騒いだからあたし少し疲れちゃったのよね。ちょっとここで軽く眠ろうかしら。あんたの巣に着いたら起こしてね。あたしを起こさないように、細心の注意を払って歩きなさいよ。これは巣に相応しいかどうかを判断する最初の試験でもあるからね? それじゃ健闘を祈る!」


 べらべらと喋り続けたかと思うと、マリーが胸ポケットから手をだらりと垂れさせて脱力した。こいつ、やりたい放題だな……と呆れていると、セツカがにわかに口を開いた。


「よしっ! シンタロー今が好機だよっ! そのまま押さえておいて! 私が今そこに渾身の一撃を叩きこんで粉々に――」

「だからやめろ!」

「やめなさいよ!」


 俺とマリーの沈痛な叫び声が、重なり合いながら小高い丘の上に遠く響き渡っていった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る