第4話 携帯電話

「おつー!翔夜」

蓮が翔夜に軽いノリで声をかけ、翔夜の肩に手をポンとおく


「おう」


「それにしても、翔夜ー!絶対これからモテ期くるでしょー」

鈴木さんが言う、それに反応して小宮さんが、えーっていう顔をする


「翔夜は中学の時からモテてたじゃーん!ほら、話題の転校生で!!」


「あー。そうだったね」


女子トークが盛んになっている。


「翔夜ばっか、褒めないで俺らも褒めろよー」

蓮がわざとっぽくいうと、拓也がコツンと蓮が頭を殴る。


そして…あのグループの人達の会話は続く…


ちなみに、今は入学式が終わって教室に踊ったところだ。私は今、あのグループに絶賛ハブられ中です。まぁあ、そりゃ入学そうそういきなり話しかけて来た人なんて迷惑に思うよね。今知ったがあのグループは中学からの友達らしいし…はぁ…失敗したな。

この気晴らしに、イブにメッセ入れてみよう。


────────────

リーフ

「初日早々やらかした」




────────────


あれ?返信来ないな。忙しいのかな…仕方ないか。


「那菜…電話番号交換しない?」


「え?あ。うん。いいよ」

突然、ことのがこっちを振り返って声を掛けてくるものだから、びっくりした。


「えっと…じゃあコレ!」

彼女は自分の電話番号が書かれた紙を私にくれる。

随分と可愛い字…


「じゃあ、私も…」

私はノートをの端を切り取って電話番号を書いてことのにあげる。


「ありがとう!わぁー那菜、すっごい字が綺麗だね」

ことのは、笑顔で私が上げたノートの切れはじを大事そうに鞄の中に仕舞う。

この子本当に純粋そう…こんな大事にするんだったらもっといい紙で書けばよかったな。




「はいはい。これから自己紹介とか諸々するぞ」

笠井先生が教室に入ってくる



さぁ…第一印象大事…!

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