all of 能力
ワカゾウ
第1話入学試験
2250年
人類の文明は大きく発展し、社会は
ものすごく豊かになった。
その中で、筋力科学という新たなるものが誕生した。動物や虫の筋肉の配列、
成分を人間にコピーする研究に成功した。
そして、体の1部をものすごく活性か
させることができるバッチが生み出された。名前は「身体強化バッチ」である。
4月、もうすぐ入学式が始まる。
俺の名前は六神 集(むがみ しゅう)。
俺は今年からこの海里高校(かいさとこうこう)に入学する。海里は能力強化
指定校であり、全国から猛者が集まってくる。そして、筋力科学とも深い関わりがある。
「しゅう〜、待ってよ〜。」
彼女は幼馴染みの白宮いのり
(しろみや いのり)
彼女も今年から一緒に入学する。
「もうすぐ入学式だー!早くいこー♪」
入学式が始まる。
校長の挨拶が始まる。
「みなさん、ようこそ海里へ
まだ入学おめでとうは言えないな。」
生徒たちがざわめきだす。
「君たちには、最終試験が残っている。
そう実技テストだ。」
そんなの聞いてないぞ。
「実技テストの内容は鬼ごっこだ。」
不思議と首を傾げているやつもいれば、
笑っているやつもいた。
「この身体強化バッチを付けて貰い、
10分間逃げ切って貰う。捕まったら
その時点で退学だ。範囲校舎内すべ
て。」
みんなが再びざわめきだす。
「さぁスタートだ!」
合図とともに一斉に走り出す。
俺らも必死に走り出した。
「ねぇ集。あんたの能力ってなに?」
能力?あー、バッチのことか。
そういえばまだ発動していないな。
バッチの効果は人それぞれ違い、
個性が現れる。
「私はね。瞬発力がものすごく上がった
の!」
「どうやって見るんだ?」
「普通にわからない?なんかどっか強く
なった感じがしたとか。」
「そんな感じはしないな。」
そんな中、入学の時に配られた携帯がたのストップウォッチが振動した。
どうやら連絡もできるらしい。
「嘘、だ、ろ」
「ん?どーしたの。」
「1人捕まったらしい。」
まだ開始15秒だぞ。思っていたよりも
ハードかも知れない。まとまっていたらすぐにバレる。
「いのり!ここは解散するぞ!
かたまっていたら2人ともおだぶつだ。」
「うん。わかった!」
いのりはバッチを使い、走り出す。
おそらく時速50kmぐらい出ているだろう。バッチの効果すごいな。
それから1分、2分...と時間が過ぎていった。何人が捕まっただろう。数えたくないものだ。走り回り校内の地形を覚える。プール、体育館、グランド、校舎などの位置を覚えた。
「なんだあれ?やばい、鬼だ。」
俺は鬼に見つかった。残り30秒逃げ切れるのか?とりあえず逃げるしかない。
思っていたよりも鬼は数倍はやい。
これじゃあ無理だ。いや待てよ。
この場所は、たしか。あれを使うか
いや、あれしかない逃げ切る方法は。
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