▼陸上部員が4人増えた!! ▼只今実質8名

 僕は教室を出て滝梨を探す。

「お、いたいた。お〜〜い、滝梨」

 トイレから出てきた滝梨を呼ぶ。

「お、なんだ?健人」

「いや、部員になりたい人が4人来た」

 そう言うと滝梨は何も言わず拍手してくれた。

「あとは丹波君と上条さんが来てくれれば、って感じかな」

「そうか、由香を入れたとしても9人だからな」

「まあ、とりあえず来てよ」

「了解了解」

 僕らは教室に戻る。

「おかえり〜」

「おかえり」

「おか〜」

 僕はみんなの前に立って、言った。

「この四人を陸上部に入れていいよね?」

 大輝、滝梨、雄治、由香は目を合わせると一斉に口を開いた。

『もちろん!!!!』

「ありがとうございます」

「感謝する」

「ありがとおおおおお」

「嬉しい!!」

 新入部員4人が歓声をあげる。こう喜んでもらえるのはいいことだ。

「っていうかさぁ、丹波と美絵っちはどうなったんだろう」

 由香がそう呟いたので僕は答えた。

「明日聞く予定だよ。多分大丈夫なんじゃないかな」

「なら良かった」

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