第1話 ガラガラ

18歳 O型 特徴・コミュ障

名を《フェル・アルジュナ》絶賛萎え萎え中



フェルはベットの上で転がっていた

『ああー!!どうしよう。』

『誰か助けて〜。もう終わりだ...』

『ここは誰。僕はどこ。』

『お母さーん!もう会えないよー』

『天国の住人優しくしてくれるかなー』


次々とマイナスな言葉を1人叫んでいた。


声がガラガラになるほど叫びまくった

そして立ち上がり冷蔵庫から牛乳を手に取った。


『はぁー、、これからどうしよう...

レベル100とかバレると強い冒険者達が挑んできてボコボコにされるし...。討伐依頼がどんどんくるだろうし...倒す力がないのに..。

PT組んでもレベルバレるし...。実際はレベル1だぞ?!』

『あー!!もう終わりだ!おれのゆったりまったり生活が終わる〜〜!』

『誰か助けてください〜〜』


ガラガラ!!!!


誰もいないはずなのに部屋の窓が空いた。

と同時に洗濯物が落ちたような音がした。

(え?!)


『そこの君くん。人生お困りかね?』

『うわぁ!ビックリした...。てか何勝手に人の家の窓から入ってきてるんですか!誰ですか!てか、ここ9階ですよ?!』

『チッチッチ!玄関からじゃ君くんは入れてくれないだろう。』

『そりゃそうですよ!!本気で誰ですか!』

『まったく....最近の若者は礼儀がまるでなってない。君くんを助けてあげたいのだよ?』

『礼儀知らずはどっちだよ!』


すると僕のいるベットの方に歩いてきた。

そこで初めてちゃんと顔を見た。


『か、可愛い。』

思わず声に出てしまったのだ。

金髪ロングに前髪は少しクルッとしている

綺麗な瞳に、完璧なスタイル。異議なし。

室内なのに日傘もしているみたいだ。

『君くんは素直だね〜!じゃあ5秒間私を見つめていいから洗濯物落としたの許してっ』

『やっぱりかよ!いますぐ拾ってこい!』

『君くんならこの窓から飛び降りて取りにいけるだろう?だってレベル100じゃないか』

『なんでその事を....』

『私は神様だ。見てわかるよ』

『神様??!、、、けど今回は神様の予想が外れたみたいですよ...』



『《実はレベル1だがバグで表示ではレベル100と出る》』

『という事だろう??』

『なんでそれを!』

『さっき牛乳を飲みながら叫んでたではないか。君くんよ』

『そんな前から居たのかよ!』

『私ならこの地獄に落ちた方がマシな人生から君くんを救えるぞ?』

『割と毒舌な〜おい!』

『もう一度問う。』



『そこの君くん。人生お困りかね?』

『はい....』

『君の人生私が預かった。』

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る