第106話 京都の味幸。04
私は彩海がなんでこんなに辛いカレーを食べないのか疑問を得ていた。
確かに辛いものが嫌いな人はいるけど、このカレーは辛いけどおいしいから非常に食べたくなる。
そう思いながら私は彩海にそのカレーを食べさせ、その味を彼女から伝えた事で私は一安心した。
そして檀家さんと共にこのカレーについてしっかりと話しあおうと思った。
すると檀家さんが…、
「うん。やっぱり、このカレーは辛いけど、美味しいでしょ。」
といってきたので…、
「そうですね。絵理奈ちゃん。あんたがそういうカレーを作っている様子を見ると私は非常に嬉しくなってきちゃうと私は思ってしまいますよ。」
とすかさず返答した。
檀家さんが私がこのカレーを食べている様子を見ると非常に嬉しくなる様子を見て非常に元気になっているようだ。
「ですね。でも、なんだかそういわれるだけで私のお腹の中で眠る人の魂も凄く安らぐのは何だろうね。」
「さぁ、それは絵理奈ちゃんの人が良いからじゃない。」
「そうかな~。」
と思いながら、私の人の好さを改めて感じた。
私がそこまで本当の事を言えるのかはわからないが、それでも私がこうして安心して入れる状況まで成り立ったのはやはり皆がこうしていてくれたからに他ならないかと私は感じたからだ。
だから私はその事を感謝しながらも自分でもこういう状況を乗り越えてゆきたいなと少しずつだが、感じていた。
「でも、私のお腹の中で埋葬された人は私の体で骨になり、その肉は私の卵子になるから非常に不思議な体をしていると多むと不気味だけど、笑っちゃう内容だと思うね。」
「そうかな~。寧ろ、死肉を絵理奈ちゃんの体の一部として再生してくれれば意外と新しい命が生まれたとしてもそれはそれでよいかもしれなね。」
「うん。そうですね。」
意外と複雑な話をしていたけど、墓守女子のお腹の中で埋葬される状況に普通じゃない何かを感じていた以上、私はこのままどうすれば良いのか悩んでいたが、そういう話を聞いているとそれだけで私は非常に嬉しくなってきてそれだけでも非常に喜ばしい状況が来ているのだと常々実感した。
そして檀家さんと話していると意外と私の体の中の凄さを改めて感じ取れた。
何よりも私の存在が非常に嬉しくなると聞かれるとそれだけで非常に私は喜んでしまうのも非常に納得がゆく。
だから私はそういう話を聞いて私ができる事を考えながら後で直紀さんに自分でも話しておこうと思った。
ただ、直紀さんも歩奈さんも今日は別の場所にいるから時間がかかるかと思いながら味幸のカレーを食べ続けた。
「で、檀家さん。このカレーはおいしいけど辛いのは凄く良いと思いません?」
「えぇ。絵理奈ちゃんの言う通りおいしいけど辛いのがこのカレーの良さであり同時にこれを食べると又、洛西口にある味幸にいってみたくなる気がするんですよな。」
「そうか。でも、私はそういう話を聞いているとそれだけで非常に嬉しい気分になって私は非常に良いと思うけど、本当にどうかな?」
「えぇ。絵理奈ちゃんはそういう料理を食べたいならお聖人さんに味幸の電話番号を教えて撮りおろししてくれればそれだけで非常に良いと思うからそれをしっかりと勉強すればよいんじゃないの?」
「ですね。ありがとう。」
檀家さんに教えてくれた影響で凄く面白い話だと思いつつ、こんなに面白い話を聞いただけで非常に嬉しく感じた。
けど、私自身もそういう状況があり得るなら私も確実に変わらないといけないと感じつつ、自分でも起きた事をしっかりと考えねばいけないと思い、檀家さんや彩海にあの事を言おうと思った。
「実は、私…。墓守女子になった事で非常に嬉しく感じてきたの?それは、私が墓守女子だから皆と会えたのだと思うとそれだけで非常に嬉しくなってしまうんだ。」
「うん。絵理奈ちゃんの話を聞いているとあんたの人柄がよくわかる気がしてくる。だから墓守女子に選ばれたんじゃないかなと私は思うよ。」
「ですね。私は人が良いから多くの魂が安らぐとして墓守女子として生きる資格が与えられたのだと思う。」
「絵理奈ちゃん。私もそうかもしれない。私も人が良くて兄貴以外には比較て話したり議論したりしているから非常に嬉しい気分が宿ってきた。だからそういう事を死者が感じ取って私達を墓守女子にしてゆくんじゃないかな。」
「…。彩海。それって私達が死者に対して好かれている事なのかもしれないね。」
「そういう事。私達、墓守女子は死者が喜ぶ人じゃないと選ばれないのは判る気がする。だから人柄の良さや性に溺れない人が選ばれる理由は何気に私も判る気がするの。だからエリポンも私も墓守女子だから、こうやって一緒に行動できる理由があると思ったの。」
「へぇ~。彩海は意外とそういうところには詳しいね~。」
「うん。エリポンも私も尽きる事のない寿命を巡りながらこうして一緒に暮らしてゆくのはそういう思いがあるからだと私は思うよ。」
私は彩海の言葉を聞いて非常に泣きたくなる程、嬉しくなった。
彼女も私も決して尽きる事がない命を過ごさねばいけないと思うとそれだけで非常につらい思いをしてきたから猶更、嬉しいと感じた。
そしてその話を聞いた私はこれから彼女にしっかりと感謝したくて…、
「うん。ありがとう。彩海。やっぱり、彩海も私も墓守女子だからこそこうして一緒に過ごせる気がして凄く安心してきた。だからあんたにはものすごく感謝しているよ。」
と語った。
そして彼女は私の言葉を聞いて…、
「ありがとう。エリポン。そういわれると私も凄く泣いてしまうけど、一緒に過ごしてこの世を満喫しようね。」
と私を慰めて感謝した。
「うん。そうだね。そういう思いがあるなら私は凄く嬉しくなるから大丈夫だよ。」
「彩海がこんなに喜んでいる状況に私も生きてゆくから。」
彩海の言葉を感じ取った私はこれからも一緒にいようと常々感じた。
それが墓守女子の使命なら死ぬ事や老いが失われても良いと感じた。
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