第78話 足柄SAで飲み会。

 私達は御殿場線ごてんばせん足柄駅あしがらえきを下車してようやく足柄SAの名古屋方面に到着し、これから直紀なおきさんや歩奈ふなさん、そして彩海あやみと足湯カフェを利用して飲み会を始める事にした。

 当然ながらこれから恥ずかしい内容を喋ることもあるけど、そこは堪えて話すことにした。


「で、彩海あやみ。あんたのお腹の中には刺身がいっぱい保管されているでしょ。」


「うん。エリポンの言う通り、私のお腹の中に刺身やシャリがたくさん入っているよ。そのお腹の中でお寿司屋やあら汁を歩奈ふなさんが提供しているから当然といえば当然でしょ。」


 へぇ~。

 意外と思ったけど、彩海あやみのお腹の中は歩奈ふなさんがいるからそういうお寿司の体内食堂ができると覆うと非常に嬉しくなる。

 で、話を続けたくなり…、


「ふふっ。本当に彩海あやみは面白い。そういうとすぐに顔が赤くなって恥ずかしそうに言うから。」


「エリポン。恥ずかしいからやめてくれない。」


「うん。わかったよ。」


 流石に彩海あやみが本当に顔を赤くなっている状況で話す事を考えると彼女も墓守女子として成長しているのだと私は感じた。

 そして墓守女子は高校卒業してからも高校の制服を着用する事が義務付けられている。

 おそらく、女子高生の状態で例を成仏させ、体内で墓場が凄く良い状況で作り出すことが主な要因だと考えられる。

 当然、私たちは高校卒業後も制服を着用する事が義務付けられる。

 それは墓守女子の役割そのものだから当然なのだと…、


 そして死体の肉は私達のお腹の中で消化されて肉は私達や私達のお腹の中にいる特殊な大腸菌が食べて消化し、骨は体内で永遠に保存され、私が墓石の役割になる。

 そして墓守女子になると私たちは人身事故を起こすと逆に電車が脱線するなどの事が起きて私達墓守女子は無事でも多くの人命が失われてしまう。

 だから仮に虐めがあったり、借金で苦しんでも体は死を受け入れる事は永遠に不可能な状況まで進んでしまう。


 だから、自分が死ねない以上、そして私達が天国も地獄もいけない女子になっている以上、私達がこの世界の人間と神を両立する以外に生きる方法はないと思った。

 例え、永遠に天国も地獄にも行けない自分がいるならこの世でずっと過ごすしかないと私は決意した。

 そして、体は女子高生の状態で永遠に残る。

 それは私だけでなく墓守女子が全体的にそうだと。

 そう私は思った。

 すると、直紀なおきさんが、私の事を心配して…、


「どうした。絵理奈えりなちゃん。」


「う。うぅん。私は直紀なおきさんや弟の柚弦ゆづるが先に死んで私だけこの世で永遠に残されたとしたら本当に私は人間であって、人間じゃなくなる恐怖を少し感じてきたからね。」


「そうか。それを警戒していたんだ。確かに墓守女子はそれを怖がる人が非常に多い。そして自殺ができない体になっている以上、生きてゆく辛さは普通の人間以上に経験する事になるだろうな。」


 私はその話を聞いて本当につらい思いをしても本当に私が死ねない状況が既に生まれているんだと感じた以上、私はどうやって生きてゆけばよいか非常に悩ましい状況が続き、私にとってそれは本当に嬉しい事なのか?


 それとも私がそういう状態で生かされれば私は人間でなくなり本当に神聖な神様みたいな存在になってしまうのはまさにそれがあると感じた。

 つまり、私は神聖な神様になってしまったら柚弦ゆずる直紀なおきさんと共に死後の世界に行けない辛さ、死んだら私だけ取り残される恐怖をそこらかしこに出て来ると思った。


 だから私は本当に過ごしたい世界が多くあると本当に悔しくなり、私は本当にぼろぼろと涙を流したくなる状態だった。


「直紀さん。私は仮に貴方が死んでしまった場合、私はこの世界に取り残されて自分でどうしたいのかわからないです。」


 私はどうしてもこの悔しさとどうすればよいのか考えればよいかわからなくなったので彼に詳しい事を話した。


絵理奈えりなちゃん。俺だってあんたと共に生きたい気持ちがある。けど、墓守女子はあの世にいけない状況が生まれ、仮死状態は起きても完全なる死は永遠に来ない状況が既に起きているんだよ。」


「うぅ。私はずっと生かされて体内でお墓を作らされる状況はまともとはいえるのですか。」


「わからない。けど、君みたいに美人で可愛い娘が墓守女子に選ばれる傾向があるのはそうじゃないと死者が安らげない状況が生まれるんだ。」


 私はその話を聞いて本当に私がここまで大事にされる理由が非常に判ってきた気がした。


 だから私はこういう悔しさをばねにしながらも私がもし、死のうとしても死ねないどころが周りの人間を殺してしまう状況が生まれれば間違いなく私は本当にしが来なくなる状況が非常に多くなるのだと感じ、これが私にとって非常につらい思いになると感じた。


 すると、彩海あやみが…、


「大丈夫。直紀なおきさんや歩奈ふなさんが死んでも私もあんたと同じ墓守女子だからともに生きてゆこうね。」


「うん。ありがとう。彩海あやみ。」


 と、私は本当に墓守女子になってよかったと思える場面になり、喜びながら足柄SAで飲み会を楽しんだ。


 そして体が温まり、飲み会を終えた時、これから私達は足柄駅に戻り、松田駅⇔新松田駅で小田急線に乗り換えて、そのまま海老名駅まで向かう事にした。

 そして新松田駅で小田原方面の様子を見ると、急行小田原行きと、快速急行小田原行きがあり、どうやら急行は小田原まで各駅に停車し、快速急行が新松田出たら小田原まで停車しない列車なのだと改めて感じた。

 おそらく、新松田駅~小田原駅の途中駅がすべて10両化しているのが理由だと思った。

 やはり区間各停は廃止されていると…、

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