第72話 沼津漁港で魚を調べてみる。02

 私達は、ようやく沼津漁港まで来てこれからイルカなどを食べようと思った。

 しかし、歩奈ふなさんの指示の元についてゆく事になり、まず沼津漁港にあるまぐろ専門店から寄る事にした。


「ついたぞ。」


歩奈ふなさん。ここがまぐろ専門店ですか。」


「そうだ。ここが私の行きつけの店。それが鮪魚栄まぐろ ぎょえいだ。」


 私はそれを見て、本当にこれがまぐろ専門店だと感じた。

 そして歩奈ふなさんがやすやすとこれから入ってゆき…、


「おはよう。店主さん。」


 と、彼女は店主さんに挨拶した。


「おぉ、歩奈ふなさん。あんたはここでまぐろなどのカマなどを購入しているけど、先に購入するものはやはり甘海老と鮪の頭とカマですかね。」


「その通りだ。私が作ろうとする料理はそこからきているし、そうしないと私が新しい料理に手を付けられない状況が来ちゃうからまずはそこから買わないといけないと思っているよ。」


「そうか。それは非常にありがたい。だからあんたは凄く強くなれる状況が非常に生まれようとしているんだね。」


「そうだよ。だから私は新しい料理を作っていろんな料理を提供させる。同時にそれでおいしく接待させ、余計な調味料を使用せずに作りたいのが私の思惑だから大丈夫だよ。」


「そうなんだね。だから凄く私は歩奈ふなさんが来ると非常に嬉しくなるんだよ。」


「じゃぁ、それらの品をお願いします。」


「了解。」


 私はそう思いながらこれから歩奈ふなさんが、まぐろのカマ、頭、甘海老を購入し、本当にこれで凄い料理を作る状況になると確かに非常に嬉しくなるのは明白だった。

 そしてこれらを購入した歩奈ふなさんはこれから新しい料理を提供できると非常に嬉しくなる事から顔が笑顔になっていった。


「ほな、お買い上げありがとう。歩奈ふなさん。」


「いえ、私はそれでもひじょうにありがたいです。だから私はこうして新しい料理に精進したいから私は様々な料理を提供したいです。」


「本当にありがとう。では、一丁おあがり。」


 歩奈ふなさんがこんなに嬉しい顔で買い物したのは初めてだ…。

 私はそう思いながら歩奈ふなさんが5千円位する品を購入しこれから彼女は別の場所にも行こうとした。


「で、歩奈ふなさん。これらは買うのはもちろん、新しい料理を作る為でしょ。」


「そうだ。で、次にサスヨ水産に行って尾身おのみしゃけくじらを買うけど大丈夫か。」


「うん。私は大丈夫だよ。」


「そうか。それならよかったぞ。絵理奈ちゃん。」


「うん、ありがとう。歩奈ふなさん。」


 私はそう思いながらこれからサスヨ水産まで行き、これから買い物を購入しようとした。

 すると、直紀なおきさんの顔が凄く気になっていた。

 直紀さんはしゃけを見ると非常に顔つきが変わってきたからだ。


「なぁ、絵理奈ちゃん。」


「どうしたの。直紀なおきさん。」


 私はそう思いながらこれから直紀さんが何でサスヨ水産で鮭を買いたかったのか非常にわかった気がした。


「俺はこれからしゃけくじら、そして烏賊山葵いか わさびを購入するからそれで勝って食べるからな。」


「そうか。彼は結構、辛いものと苦いものが凄く好きなのは確かだったんだね。」


 私は直紀なおきさんが辛いものと苦いものが好きなのは以外だと思ったが、彼の食べたいものを知ると意外と彼が甘いものが苦手な考えが根底にあると私は感じた。


 確かにお汁粉しるこやケーキは殆ど食べなかったし、チョコレートもカカオ成分が高いものを食べていたような気がした。

 だから彼が辛いものと苦いものが好きなのは何気に解ってきた気がした。


 それから直紀なおきさんと歩奈ふなさんが買い物を終えた私達はこれからどこに行こうか考ている最中だった。


「なぁ、絵理奈ちゃん。彩海あやみ。これからイルカ料理を食べないか。」


「イルカ料理があるの。」


「まぁ、後で海老名に帰ったら少し食べようと思うが、それでも良いか。」


「うん。」


「そうだね。あたしもそのイルカ料理がどんな物なのか非常に気になったので取り敢えず1つ購入して、後で食べようと思った。」


「でも、お姉ちゃんの体内に水族館があったら俺は凄く嬉しいな。姉ちゃんのお腹の中が一種の観光地になれば嬉しいかと俺は思うよ。」


柚弦ゆずる。私はそんな事を言われると非常に恥ずかしくなる。でも、私も凄く食べたいし、イルカ肉があったらそこでイルカさんを埋葬してあげたいな。」


「姉ちゃんは本当に優しいな。」


柚弦ゆずる。これ以上言うと恥ずかしくなるからやめて。」


 私はあまりにも恥ずかしい思いをしながら本当にこれで良いかと思うと非常に疑念が浮かび上がった。

 そしてそれが私を凄く元気にする活力につながってくると思うと確かにこれはこれで良いと感じた。


 でも私のお腹の中でそういう事をされると私は非常に悔しくなって嫌な気分が舞い込めてくる。

 そう思いながらも私はこれから沼津にあるとある水族館に行こうと思った。


「で、直紀なおきさん。これから沼津港深海水族館に行きたいけど大丈夫?」


「あぁ、俺もそこにはいきたかったから尚更だな。」


「そうだね。ならそこに行きましょうね。」


「えぇ。勿論だよ。絵理奈ちゃん。」


 私はこれで本当に深海水族館に行きたくなる気持ちになったのでこれからそこへ向かい、どんな魚がいるか考えてみる事にした。


 たしか、深海魚はグロテスクな生き物が沢山いるのは解っているが、それが逆に神秘的な物だったりするからそう思うと私はそれを考えただけで嬉しくなった。

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