第69話 ボルシチラーメンを体内食堂で頂く。
今日の私の体内食堂は直紀さんがある人との予約でボルシチラーメンを作っている最中だから私の体の中は凄く暖かかった。
故に私の体が温まってすごく気分が良かった。
「お~い。エリポン。こんな寒いと気なのに何で暖かいと思うの?」
「うん。今日は直紀さんがある人との接待でボルシチラーメンという新作を作ろうとしている話があるから非常に嬉しくなっているんだよ。」
「そうか。ボルシチラーメンって凄く変わった料理だね。」
「でも、彩海なら川越行ったから知っているでしょ。」
彩海なら間違いなくボルシチラーメンの事を理解しているのでそう答えた。
「うん。そうだね。矢島製麵所さんが作り出した乾麺を利用して凄くおいしいラーメンを作ろうとする直紀さんは新しいロシア料理を開拓しようとする心意気が非常に嬉しいとあたしは思うよ。」
「そうだね。彩海。」
「私は彩海の話を聞いて非常に嬉しくなったと同時に彼女がこんな話を動じてもらえるなんて凄く嬉しい状況になった私は自分のお腹の中でボルシチラーメンを作る食堂があるなんて思いもしなかった。でも、ボルシチラーメンはサワークリームを入れないかわりに胡椒を少し入れ、ラーメンを入れる事でできた代物だから私は非常に嬉しいけどね。」
「そうなんだ。だからラーメンの割には薄味だけど、それが麺本来の味を出せたんだね。」
「そうだね。彩海。故にこのラーメンを作る事で非常に大きな恩恵を与えられる事は私でもわかるから非常にありがたいんだよ。」
「そうなんだね。」
私はその彩海がこんなに嬉しいラーメン開発していると凄く嬉しくなり、私もこれを忘れてはならない事だと思うと私自身もラーメンを作りたい気持ちがあって非常に楽しくなってきた。
だからこそ、彩海には非常に言いたくなるような内容が非常に集まっているのだ。
「で、エリポン。あんたのお腹を触ると凄く暖かくて嬉しくなっちゃうよ。」
「そうなんね。私の体を好かれるのはなんか嬉しい。」
「そうだね。」
私は彩海がこんなに嬉しい顔で私の体に触って安心している状態を見ると確かに安心できる環境だと思うと私も少し嬉しくなった。
だから私はそう思いながらこれから彩海と共に学校に向かった。
************
その頃、俺は絵理奈ちゃんの体内食堂で俺はロシア料理を行った師匠に例のボルシチラーメンを提供した。
「どうですか。スタックス・プルシェンコさん。」
スタックス・プルシェンコさん。
俺がロシア留学自体にロシア料理を教わった料理人であり、同時にシステマも学んだ師匠だ。
ロシアでは気軽にシステマも学べる事もあり、料理しながら護身格闘技を俺は進めていた。
「凄い。サワークリームを入れない代わりに胡椒を入れてラーメンとボルシチを合わせた料理をやるとはさすがは直紀殿だな。こういう料理を組み合わせする事で確かにラーメンとボルシチの諸問題をクリアできている。」
「成程ね。」
「ラーメンは塩っけが強いからそれがどうしても喉をやられる要因を作ってしまう。それを防ぐ為にボルシチのグザイを意識して作ったのもその為です。」
「成程。それは良い。」
「で、ボルシチのカロリーの高さは殆どがサワークリームだと思うので低カロリーを目指す為、サワークリームをあえて入れず、中華麺とボルシチの味だけを上手く利用して作ると意外とおいしさを増すとはさすがだな。」
「どうもです。これがボルシチラーメンの実力だし、これを上手く利用すれば体を温められる上、凄く体をほぐす事が出来るから尚更歓迎です。」
「成程ね。」
「はい。」
俺はボルシチラーメンの説明についていろいろと話ながら味の薄さなどの課題があると思っていたのでそれについては彼がそれを指摘してくれると思っていた。
だから、彼の舌を俺は信じた。
「で、この料理の弱点はやはりビーツなどを使うが故に1000円前後の値段になってしまうのが弱点だと思う。」
「それは私もご指摘の通りです。他のラーメンに比べて食材を取り寄せがどうしても高くなる事、そしてビーツの調理が時間かかるのでどうしても高くなる事が懸念材料です。」
俺が気になったのはやはりボルシチラーメンの値段が大きな要因だと感じた。
普通のラーメンは大体700~800円前後で提供できるのに対してボルシチラーメンはどうしても工程の問題から1000を超えてしまう状況が作られてしまう。
だから一風堂的な感じで調理しないとどうしても利用者が来なくなると思った。
「だが、予約して調理すればこれはこれで問題ないと思うぞ。」
「はい。師匠。さすがにそれが懸念事項だと思うと少し考えたくなります。けど、最初は予約からくれば問題ないと思います。」
「うん。ありがとう。でも、このボルシチラーメンはボルシチを調理しながらボルシチも提供できればその編もクリアできそうな気がします。」
「そうだね。サワークリームは少し脂分があるからそれをそいでボルシチラーメンを上手く利用すれば意外とロシアでも中国でもやれそうな気がするぞ。」
「はっ。はい。」
俺はそう思いながらこれからボルシチラーメンの調理を考えてボルシチと併せて作ろうと考えた。
彼の指摘のお陰で俺はこの商品に凄く誇りが持てると思ったから…、
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