【死神さんへ】

 死神さんへ


私は葉月はづき 紗夜さやと言います。中学2年生です。


単刀直入に、私はもうこの世界からお別れしたいです。


特にいじめられてるわけでもありません。


この世界がみにくいとか、親がうるさいとか、


そういうわけでもありません。


ただ、”死”というものに、興味を持ちました。


この世界には、地獄と天国があると聞きました。


私は、地獄に興味を持ちました。


この世の生き物がすればすぐ死んでしまうようなことを、


地獄では死なずにやることができます。


そこにとても興味を持ちました。


どうか、私を地獄へ連れて行ってくれませんか。








































 死神さんへ


ごめんなさい。


ごめんなさいごめんなさい。


私が悪かったです。


もう痛いです。苦しいです。


もう十分です。


元の世界に帰してください。


誰か。


誰か


ダレカ


やめて


こないで


たすけて


また


おにがくる


ああああああああ


あああああああああああああ

































 死神さんへ


ありがとうございます。


あなたのおかげで、ここまでこれました。


今日も可愛い女の子が溶岩に落とされ泳いでます。


あの顔を見るのがとても好きでたまりません。


ああ、また一人鬼に捕まって、


そしていろんなことされて、


とても楽しくてぞわぞわします。


本当に連れてきてくれてありがとうございました。


































「ああ、3年前の少女の手紙ですか?」

「ああ、そうだ。懐かしいなぁ」





「あれっ、先輩。2枚目と3枚目順番逆ですよ?」

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