第15話監禁生活五日目朝
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う〜、眠い、眠い、
寝てもいいじゃないか、
いや、寝るな、
耐えるんだ俺、
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睡魔との格闘、計7時間、
センパイハ、フメツノタマシイヲテニイレタ
タラララッタッタッター
て、おい!
戻ってこい俺、
やっと、朝が来たんだ。
このまま大人しくしていれば、何か進展があるに違いない、
いや、あってほしい。
カチャ、
三井だ〜、三井が来たぞ〜、
頼むから、朝食置きに来ただけとはいはないでくれよ。
「…先輩、おはようございます。って、起きてないですね。」
バッチリ起きてます。
「睡眠薬は、服用すると、効果が薄くなると聞いていましたが、四日程度なら支障はないですね。」
多分そんなこと関係ないと思う。
「今日もまた、学校に行かないと。」
ん?三井、いつもと様子が違うな、
「今日は、雲行きがあやしいので、ひ流は帰ってこれないかもしれないし。最後の一週間ぐらい先輩と一緒にいたいんですよ。」
…、
「でも、四日目も休むと、親にバレるし、昼に帰ってくるのが精一杯で、」
三井は、泣きそうな顔をしていた。
「僕は、学校も、親も、ひとりぼっちだった家も、怖くて、嫌いで、何も頼るもななんかなかったのに、」
三井は、ソファに顔をうずめた。
「なのに、何で先輩は、ぼくにやさしくしてくれるんですか、
何で、心配してくれるんですか、」
…三井は、俺の隣で泣いていた。
しばらくして、三井は、顔をぬぐい、
「先輩、今日も、行って来ます。」
そう言って、部屋を出て…
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