第8話 監禁生活2日目 夜 ②
確か、その時は、いじめの主犯格が誰か、問い詰めていた。
「なにしてんだよ、ああ?」
「ひっ、え、あ、僕は言われてやっただけで、」
「言われてやってあれわないだろうが!」
「センパイ、そろそろやめとけ、」
「あ?まだ上のやつがわかってねーんだから、」
「あー、それはな、お前の様子を見てた、他のやつ問いただしたら簡単にはいた。これ以上やる必要はねーよ。」
「…そいつの名前は、」
「秋山コウタだそうだ、まあ、おいおいバレるだろうし、今回、こいつらは、派手にやりすぎた。お前のおかげで、野次馬も多いしなぁ」
その後、いじめ、もとい、リンチをしていたことがバレて、秋山というやつは、停学となったそうだ。
ーーーーー今となっては、2年前の俺って、こういうことにだけは、キレやすかったんだよな、俺もまあ、偽善者だとか、いい子やつぶってるとか言われてたが、今では、持ち前のポジティブ加減でだいぶ打ち解けた。
元々、中学から一緒のやつばっかだったし。
カチャ
「先輩、寝るときに冷えるかと思うので、毛布を持ってきました。自由に使ってください。」
「ありがと、」
「いえ、それでは、おやすみなさい。」
…ああ、何でこいつが、あんなに苦しまなきゃなんなかったんだろうな、
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