22話 体育祭〜部活対抗男子100m走〜

『只今より〜部活対抗男子100m走を開始します、出場選手は入場門へ整列して下さい』


そのアナウンスで異世研の男子、

翔吾、晴樹、竜平の3人だ

今回の体育祭は人数が最も多い部活に合わせて、何回も走るらしい

普通なら少ないとこに合わせると思うのだが


まぁ正直そんなことは関係ない


『100mに出場する選手が入場します』


ちなみに1番多いのがみなみなファンクラブで、10人出場だ、異世研は3人なので

俺らからしたらめっちゃめんどくさい数だ、

誰かが1回多く走らないといけないからだ

まぁもちろん、それは俺の役目だ


1番最初は晴樹の番だ、じゃあ第1走者か、

というわけではない、人数が多すぎて、

放送委員が元々言っていないので、

分からないだけだ


『位置について〜、 よ〜いドン!』


その瞬間、


『神速!!』


その途端にありえないほどの加速をした、

元々速いのに更にエンチャントされたからだ


『1位、宮島 晴樹君、結果2秒95』


会場がざわめく、まぁ当たり前だ

普通の人なら10メートル走ってるかどうかぐらいのタイムで走ったからだ


校長が慌てて世界記録の公式委員会を呼んだ

まぁ普通にドーピングだが、今の科学では

証明することは不可能だろう


だからこれが世界記録になる

もう俺と同じ運命に合うやつがいない限り

やぶられることはないだろう


まぁそんなペースでどんどん1位をかっさらっていった、


すると、

みなみな会長が異世研のメンバー以外にスピードエンチャントをしたのだ、

おかげで

みんなが凄まじいタイムを出していく…

と思ったが全然速くない、

逆に遅い、


その理由は1つだ、俺が重量の能力、

まぁグラビティでいいか、

を、使ったからだ


そのおかげで

何の問題もなく1位をかっさらって

暫定1位で100m走を終えた


『いや〜楽しかったな〜、まさかエンチャントがあんなにすごいなんて、まぁ流石

レベルカンストしてるだけあるな』


いつこいつに言ったのか記憶にないがそこはスルーしておいた、怖いから


とりあえずみんなを治癒能力で回復した

そして次の競技に明音が出るため、

応援席に向かった

俺ら以外にも明音を応援する人達が居たが、

明音ファンクラブというハチマキをつけて

応援していたのでそこに入る勇気は俺にはなかったが、


『翔吾く〜ん、応援してね〜♡』


などとスタート前に叫んだせいで、

俺は応援席にいた全員に睨まれるという

地獄を味わった


まぁ明音は頑張ってもらわないと

それに俺も頑張んないとな

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