20話 修羅場!?

明音は入って早々、みなみな会長を睨みつけた


『あなた、翔吾君のことどー思ってるの?』


と、明音が問いかける

みなみな会長は明らかに動揺したように

反応した


『べ、別にどーも思ってないわよ!

ただ、ちょっと私の好みだったり、

かっこいいな〜とか思ったりはするけど…』


明らかにみなみな会長も翔吾のことが

好きだと分かった途端に明音が叫んだ


『翔吾君は渡さないんだから!!!!』


その瞬間


『忘れもの取りに〜…失礼しましたー』


この修羅場に遭遇してしまった翔吾は

何も見ていなかったかのように部室へ戻った


もしかして聞かれた!?

と思った明音が

爆発してぶっ倒れた

別にほんとに爆発したわけではなくて

よくある『ボブ!』って感じのやつだ


みなみな会長もぶっ倒れた

もちろん爆発して

何度も言うようだが

別にほんとに爆発したわけではなくて

よく『ボブ!』って感じのやつだ


しばらくして復活した明音は起き上がって

ダッシュで部室へ向かった


『翔吾君は!?』


『翔吾か?あいつはもう先帰ったよ?』


それを聞くとすぐに翔吾を追いかけた

それも相当の勢いで


『あれ、俺らよりも足速くね?』


ちょうど下駄箱に居た翔吾に追いついた


『翔吾君!!あの生徒会室での話聞いてた?』


もちろん翔吾は聞いていた

あんな反応してたら聞いてない方がおかしい


『あ、大丈夫だよ

別に生徒会に誘われたわけじゃないから』


それを聞いた明音は

(・□・;)みたいな顔でおとぼけ顔だ


『だって渡さないって、俺を生徒会には渡さないってことでしょ?大丈夫大丈夫〜』


見事な勘違いでよく理解出来ていなかった

明音は頭がパンク寸前だった


『じゃあ俺塾があるから、じゃあね』


とりあえずバレていなかったと理解した

明音はひと安心


『一緒に帰ろ〜!翔吾君♡』

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