9話 危ない…

今日の4時間目は体育だ、


『めんどくさい』


まぁこれは誰でも思うことだろう

しかも4時間目だ、めっちゃ腹がへっている

どんなに朝飯を食っても4時間目までもつことはそうそうない

それに俺には能力がある

これを抑えないと学年おろか、

学校全体にバレてしまう

ちなみに俺どころか、みんなが今日の体育は何をやるのか知らされていない

今日が特別みたいな言い方をしているが、

いつもそうだ

そして、あいさつすると内容が発表された


『今日の体育は100m走でーす』


まじかよ絶対に能力出ないようにしないとだから少し遅くなるかもしれないが、

まぁ頑張ろう


こんなにフラグたてたら絶対能力出ちゃうだろと、思ったが、今は考えないことにした


みんながどんどん走っていく


『すげー!さすが陸上部!10秒代で走るとか俺まじかで初めて見た!』


と、いう声が聞こえた

見たかったが見えなかったのが惜しい

そして、俺の番になった

そして俺に危機が訪れる

なんと、女子が応援していた


『翔吾君頑張れー!』


明音の声が耳に届いた


『ここで新記録とかだしたらカッコイイだろうなー』


と、思ったのと同時にまずいと、思った

が、それは既に手遅れだった


スタートの瞬間エンチャントの魔法がかかり

凄まじいスピードでゴールしてしまった


結果は5秒23←※100m走です


やっちまった、あんなフラグたてなきゃよかったと、思った

もちろんクラスのみんなは意表を突かれたような顔をしていた

すると、


『あー、フライングだー!

翔吾君ずるしたー!いけないんだー!』


明音がフォローしてくれた

明らかにフライングしても無理があるタイムだったが、明音が言ったことによって、

みんなが納得した

ナイスだ!明音!


そして無事?に体育が終わった


そして、午後の部活の時間…


『もー!翔吾君のバカ!

何で能力使ってんの!?バレちゃったら大変だよ!』


と、明音に怒られてしまった


『そーだそーだー!明らかにあれ速すぎるからすぐ分かったわ!』


晴樹にも怒られた、それはウザかった


『だって明音にいいところ見せようと思って走ったらエンチャントしちゃったんだもん』


すると、


『ボフン!』


明音の顔がパンクした、俺は気付かなかったが、晴樹が何かに気付いたらしい


どーしたの?と、俺が聞くと、晴樹が


『もー、翔吾君は鈍感だね~』


と、言ったが、俺は何を伝えたいのかよくわからなかった

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る