ブレインウォーク

レー・NULL

人間とは脳の機能の一つである

 脳に足があったのなら、それは貴方の思いとは別方向に動き出すだろう。この意味不明な言葉をかみ砕いてほしい。かみ砕いてしまえば意味不明なものになるしかないのだが。


 さて、何かを思ったかもしれない。何言っているんだこいつとでも思っているだろうか。知ったこっちゃない。そうさ、貴方が何を思おうが、貴方の脳からしてみればしったこっちゃない。


 一方的なアプローチでは理解し難いのだろうね。わかっているじゃないか、相互関係というものの重要さをね。わかったとも、方向性を変えてみよう。言っただろ、脳に足があるのなら違う方向に進むだろうってね。


 貴方は自分の体について、どのように管理してるんだい。食生活とか、適度な運動とか、そんなちんけなものは聞いていないよ。そんなことやってはいないだろう。ここの筋肉を動かしたいから電流を流してとか、ホルモンバランスを整えたりとか、やってはいないだろう。


 簡単に言うと。貴方は貴方の体の権限のすべてを持っていないということだ。貴方は体の管理に口出し出来ないように設定されているんだよ。何にだって、それはその頭の中にあるだろう。脳の一方的な管理だよね。


 貴方はどこにいる、そんな骨の牢獄に捕らわれた一室の、さらに一部に存在しているようなものだと、理解できたかい。そうとも、貴方は脳の機能の一部に過ぎないってことだ。


 人体は複雑化の道を通る際に、複雑すぎる人体を管理しやすくするために、人格というものを脳は創り出した。貴方は脳に創られたAIみたいなものでしかないということだ。


 もういらないと捨てられないように気を付けることだね。

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