水溜りに入ったら世界が変わっているのだが。
jeajin
プロローグ
雨が鳴り止んだ。
街中に水溜りができ、店の看板から水が滴り落ちる。歩く人みんながそのしずくと水溜りを避けて家へ向かう。
『ペチャッペチャッ』
でも1人水溜りの上で止まってる少女がいた
少女は小柄で着物を着ていた。
小柄といっても女性なら平均くらいなのだろう。俺がデカイだけだ
後ろ姿でわかる。絶対美人だ
腰に毛先が触れるほど髪が長く、後ろからだからはっきりは分からないが何かをいじっているのだろう。そしてなにより清楚系と推測できる
別にその子の顔を見たいわけではない、、
目的地の進行方向に少女がいるだけだ。
そう自分に謎の嘘をつき少しゆっくりと前へ進んだ。だが距離が縮まるほどに何か聴こえる
『あっれー!財布どこかで落としたかなー?最悪だよもー。また買わなきゃじゃん...
しかし、この水溜りシステムどうにかしてくれないかな..。今度はどこよここ。
あっ!
あのクソジジイ...きっとあいつが財布盗んだのね、、、』
清楚系じゃない...。だと....
あと、、後ろポケットに財布入ってますよ...
と心の中で呆れる。
しかも財布にマッキーで
「絶対無くさないから!」と書いていた
そして知らない間に目が合っていた
きまずっ....
『鵺雲 聖夜 読み方は ぬえくも せいや。
俺の名前でーす。髪は真っ白で身長は181cm
小指の爪を伸ばす習性があるんすよ。
不便きわまりない。けど俺の小指が爪を切るなと叫んでいる気がする。
そんで、俺は周りからもよく言われるが
どうも天然らしい。あと仕事以外の時はわりとスローペースである。』
自己紹介を紙に書き終えると、それを何枚も印刷してポケットにしまった。
なぜかというと、俺の仕事?趣味?の都合上
いちいち口で説明するのがめんどいから
毎回自己紹介を書いた紙を渡すことにしたのだ。
そして自己紹介第2章を書き始める。
『そして俺の気になる仕事の事だが、実際まだ一度しか仕事をした事がない、、。というのも自分の能力に気づいたのは半年前だ。
俺が住んでいる場所は地球の中の日本という場所。世界は火星への移住計画や
水金地火木土天冥海 とたくさんの星が発見されてる。俺の能力は星とかではなく
全く別の世界へ行く事が出来る能力なのだ。
地球と火星などは技術の進歩により繋がることはあるだろう。だが決して全く別の世界と繋がることはできない 別の空間に存在するのだから。
日本中のアニメファンは異世界などに憧れを抱いているがどんな間違いがあろうと異世界などに行く事は不可能だ。その不可能を唯一可能にし、切り開いた可能性の中を行く事が出来るのが俺の能力。そしてその世界で起こる危機を救うのが俺の仕事というか責任というものであろう。』
長くはなったが自己紹介を書き終えると黙々と印刷を始めた
そして、一番聞かれるであろういつ能力に目覚めたのか。
『話は長くなるが、これも書いとくか』
そう独り言を言うと半年前の事を頭の中で振り返ってみた
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半年前、コンビニで新発売の月間つまらない本という本を買った帰りに靴が濡れるのが嫌いな俺は水溜りを避けながら家に向かっていた。しかし、そこで事件が起きた。
玄関の前にめっちゃでかい水溜りが出来ていたのだ。だから雨が嫌いだ
これはジャンプという手段を使うしかないと思ったから思いっきりジャンプした
『ジャバッ』
見事に失敗 ダーツなら最高点を叩き出せるほど中心に着地した。
そして足元から跳ねた水が目に入ったのだ
本気で雨の日がより嫌いになった
目をこすり、ぱちっと目を開けた
そこには白銀の世界が広がっていたのだ。
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