可愛げだって無用心?
見習い孔子
プロローグ『嘲笑うスポットライト』
土日に祝日が連なった、三日連休。不幸にも、まる三日三晩、僕は高熱に苦しんだ。
こまめな手洗いうがい、定期的な身の回りの掃除、季節に敏感な衣服の調節──周りに比べ、普段から健康には気を遣っているつもりだった。しかし裸眼では到底見えはしない菌の侵入は完全には防げず、何年ぶりかも分からない病気にうなされたのだった。
ところが、あながち僕の健康に対する気遣いは疎かでもなかったらしい。
つまり
「…………どうして、こんなことに」
平日。また今日から始まる五日間の集団生活を思うとちょっぴり鬱になる月曜日の朝。
鬱どころの気分ではなくなることに。
──僕は、女になってしまっていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます