第2話

この男に話しかけるべきなのか。否か。。。

これは、ある種の運命でこの男に話しかければ運命の歯車は動くのか。あぁ、でもそんなのできない。だって私はそういうキャラなのだ。

と、百合はそのことで頭がいっぱいであった。

一緒に来ている友達はあつみと言うのだが、こいつは百合とは真逆の性格である。この男に話しかけることなどたやすいだろう。ましてや付き合うことだってできるだろう。幸い、この男が世間的には大したイケメンでもないからよかったもののこの男がもしかっこよかったものならすぐに彼女のものであろう。

こんな風にこの男がイケメンでないことに安堵していることすら、百合がこの男に好意を抱いてる証拠だった。とにかく、こんなにも気になって仕方のないこの男を心の中で王子と呼ぶことにした。そして明日また会いに行くこうと決めたりもしてみた。百合はこの男に惚れてしまったなんてことはあつみにはまだ秘密にしておくことにした。

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会いに行ってもいいですか。 Poinsettia @yuzunakko

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