第22話 必定の定理
偶然の出会い、偶然の連続
あたかも、神のいたずらともいうべき不確かな確率異変。
そんな運命に人生を左右される
そんなの御免だ。
神に仕組まれた在り方なんて、面白くないに決まってる
だから、偶然なんて信じない。
努力した結果の必然の状態でないなら、それは危惧や嫌悪すべき事。
予測できなかったこの状況は明らかにそれに該当する
『なんで、あんたがいるのよ…』
『…ん?』寝ぼけ声をあげながら、目を擦っている
部屋の中に山中 功汰が居る
幸いな事に服は着てるし、ベッドの上でもなかった。
この危うい状況になった経緯が思い出せない
酔い潰れた記憶もないのだが、まして飲みに行った記憶も予定もない。
完全に不法侵入だな。
『よし、通報するか』
地を這う 野々下 勝也 @nonokatu
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