第20話 8.15
あの時、私には四肢があった
この身に釘が刺されるのを防げる意思を持った四肢が
光る災厄の一閃を受け止め憎む四肢があった
あの日から私から四肢が奪われた
この身は自分でありながら自分でなくなった
私は撃たれても反抗する術を失った
今日の私には四肢がある
撃たれて続けても耐え続ける四肢が
これを人は平和と呼んだ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます